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名門ゴルフ場の不振に見るヒルズ族たちの凋落とは!?

 石川遼や宮里藍、上田桃子らの活躍で、なにかと注目が集まる日本のプロゴルフ界。そんな中、名門クラブが経営破綻の危機に瀕しているという。それが、茨城県稲敷郡にある会員制ゴルフクラブ「イーグルポイントGC」(以下、イーグル)だ。

「もともとイーグルは、1999年に大手タクシー会社・国際自動車が『常陸台ゴルフ倶楽部』の名称でオープンさせたものですが、同社の経営不振などにより04年に売却。このとき、同倶楽部の買収に名乗りを上げたのがベンチャー企業の経営者たちで、その顔ぶれは、フルキャスト取締役会長の平野岳史氏、GMOインターネット代表取締役社長兼会長の熊谷正寿氏、USEN代表取締役社長の宇野康秀氏、テイクアンドギヴ・ニーズ代表取締役社長の野尻佳孝氏……らの面々。さらにマンガ家の本宮ひろ志氏も名を連ね、10人の共同経営者が1人当たり数億円ずつを出し合い、計50億円程度で買収したそうです」(ゴルフ誌編集者)

 ゴルフ人口が減少する中で、ビジターにも広く門戸を開く名門クラブも少なくないが、イーグルでは、オープン時より会員の紹介・同伴がない限り一見さんはお断りという閉鎖的なゴルフクラブだったようだ。

「会員募集は口コミで行われることがほとんどで、現在の会員数も50数名程度という話ですが、その中には、SMAPの稲垣吾郎や歌手の郷ひろみら、芸能人も多数いるようです。けれども、オープン時より、共同経営者たちはゴルフ場運営を金儲けにするつもりはなく、あくまでもプライベート色の強い社交場的なものでした」(同)

 そのため、東京地検特捜部および証券取引等監視委員会(SESC)が目をつけたという話も囁かれていた。

「06年12月、共同経営者のひとり、野尻氏が、インサイダー取引、株価操縦の疑いでSESCから事情聴取を受けたと週刊誌で報じられましたが、このとき捜査筋は情報交換の場所としてイーグルをマークしていたと噂されました。捜査筋のシナリオとしては、ゴルフ場で密かに行われる取引の全貌を明らかにして、ヒルズ族の一斉検挙を狙っていたのでしょう」(経済記者)

 これに対し、司法記者は「野尻はインサイダー情報を半ば公然と公の場で口にしていたため、インサイダー認定は難しかったようです。イーグルのような、ごく限られた場所での情報漏洩が掴めれば、立件できていたかもしれません」と続ける。だが最近、別の形で周辺が慌ただしくなっていると話すのは、前出のゴルフ誌編集者。

「オープン以来、主に共同オーナーたちの私的利用のために使用されるなど、その運営は採算度外視で行われ、赤字経営が続いていました。07年度中間決算報告書によると、営業損失は1億4621万円。これまで赤字の補填は、共同オーナーたちが折半して埋め合わせていたのですが、毎年のように積み重なり、彼らにとって大きな負担になっているようです」

 さらに、こうした現状に追い打ちをかけているのが、共同オーナーたちが行っている本業の業績不振だという。

「昨年8月に東京労働局から事業停止処分を受けた平野氏のフルキャストは、07年9月期の連結最終損益が7億3000万円、野尻氏のテイクアンドギヴ・ニーズも12億円の最終赤字になる見通し。また、熊谷氏のGMOインターネットでは、消費者金融事業の失敗によって生じた債務超過を回避するために、熊谷氏本人が所有する六本木交差点付近の商業ビル2棟と西麻布の高級マンション1室を現物出資するなど、業績悪化が浮き彫りになっています」(前出の全国紙経済部記者)

 本業が火の車のため、イーグル株式の売却を検討している共同オーナーもいるというが、再建に乗り出した企業もあるという。

「ここにきて、『ソフトバンク』代表取締役社長の孫正義氏や外資のハゲタカファンドが、共同経営者たちの株式を一手に買収し、経営再建に乗り出すという話も出ています。彼らは、ゴルフ場を中国人などの新興成金に広く開放するといった、具体的な再建プランも打ち出しているようですね」(同)

 たかが、ゴルフ場の破綻と思うことなかれ、そこには“我が世の春”を謳歌したヒルズ族の盛者必衰の理が表れているのである。

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最終更新:2013/02/12 11:31
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