バカネタ・下ネタ、なんでもOK!“バラドル”急増のナゼ?(前編)
#アイドル #テレビ #お笑い #タレント
今、テレビのゴールデンタイムでは、『踊る!さんま御殿!!』(日テレ)を筆頭に、『クイズ!ヘキサゴンⅡ』(フジ)など、クイズなどを絡めてはいるものの、トークがメインのバラエティ番組が数多く放送されている。ひな壇や解答者席に座る大勢のタレントに、司会者が話を振っていく形式の番組を目にする機会は、ここ数年で著しく増えたのではないだろうか。
そういったトークバラエティに、芸人に交じって数多く出演しているのがバラエティアイドル、通称バラドルだ。
かつては、アイドルといえば〝高嶺の花〟。むさくるしい芸人野郎どもの中で一輪の花として存在し、可愛いお人形さん的ポジションだった彼女たちだが、今では自身の不幸な恋愛体験話で笑いを誘ったり、常識外れの珍回答を連発する。だが、そこに微妙な違和感を覚えるのは筆者だけだろうか?アイドルが、余りにも視聴者に近い存在として扱われているように感じるのだ。
ところが、「本来“アイドル”というものは身近な存在なんだと思います」と語るのは、アイドルウォッチャーの北川昌弘氏。
「アイドルが出現する以前、たとえば60年代は美空ひばり、吉永小百合のような“映画スター”の時代でした。メディア的にも芸能界は映画興行中心だったのですが、カラーテレビが普及したことにより、お金を払わずに見られる“アイドル”というものが急激に増加しました。70年代アイドルを代表する山口百恵は、歌謡曲も歌いつつ『赤いシリーズ』などテレビドラマや映画でも主演を張るなど、映画スターとテレビアイドルを両立する過渡期の存在でした。そういった流れが進み、アイドルが身近な存在になった一番わかりやすい例が、80年代のおニャン子クラブです。月曜から金曜、夕方の枠で毎日テレビで会える。ここまで身近な存在だったアイドルは過去に例がなく、間違いなくアイドルの到達点だったと思います」
北川氏の考える“アイドル”の定義とは、「いろいろなメディアを通じてなんらかの親しみやときめきを感じさせてくれる『いま、輝いている女性』」(『NIPPONアイドル探偵団2003』北川昌弘+T.P.M.編著/宝島社)だという。であれば、非常に身近に感じられ、親しみやすい、今のバラドルのあり方は、アイドルとしては正しいのかもしれない。
(岡沢宏志/後編に続く)
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