『武士の一分』をヒントにつくられた、ゴールデン武士賞ってなんだ?
京都府で、暴力団排除に取り組んだ市民へ贈られる「ゴールデン武士賞」という賞が誕生! 純金製の名刺サイズの賞状には、“ここに現代の武士としてその勇気を讃える”とある。賞を贈呈しているのは「京都府暴力追放運動推進センター」という財団法人。しかし、なぜゴールデン? なぜに武士なの?
「センターは、暴力団関係の事件で2週間以上のケガや被害額30万円以上の被害者に見舞金を出しています。しかし、暴力団犯罪の場合、ケガや損壊よりも圧倒的に脅迫や恐喝などの事件が多く、表に出てこない場合が多い。何かいい案がないかな~と思っていた時に、『武士の一分』を観て、これや! と思うたんです」
と話すのは、同センターの中西敏彦事務局次長。被害者が報復を恐れて口をつぐみ、泣き寝入りしていては、犯罪は減らない! というワケで、“恐れをはねのけ一分を果たす行動(被害の申告・事件の通報)”をした、まさに現代の武士の勇気と讃えるための賞なのだ。
「偽物の金メッキではダメ。本物の勇気だからこそ本物の純金なんです」と熱く語る中西氏。受賞対象は、京都府内の事件で、他府県者が京都で事件に巻き込まれた場合も含む。対象者の選考は新聞報道などから、センターの専務理事が決める。賞状に使用される純金1gの価値は、3000円相当。この費用は、京都府の出資金と民間企業からの寄付で設立されたセンターの運営資金から出されている。現代の武士たちよ! 北京五輪もあることですし、京都で“金”を狙ってみませんか?
(keif.com/「サイゾー」3月号より)
※写真
これがゴールデン武士賞の賞状。名刺サイズとはいえ、この輝きはまさに純金! 同賞のアイデアの元になった『武士の一分』といえば、キムタク演じる下級武士が、妻を弄んだ上級武士に決闘を挑むというもの。ちなみに、ゴールデングローブ賞も名称の由来のひとつだとか。名前は非公表ながら、現在までに3名の受賞者が決定している。全国的な知名度は低いが、名誉ある賞であることには変わりない。
京都府暴力追放運動推進センター
民間レベルで暴力団の追放を支援・推進する財団法人。もしも京都府内で暴力団関連の事件に巻き込まれたり、嫌がらせを受けている場合は、専門の暴力追放相談員がアドバイスや支援をしてくれる。
TEL/075-451-8930
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