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紗綾を発掘した写真家・会田我路が、U-17市場を斬る!(後編)

20080206_rin.jpgTバック中学生・小池凛

いつかまた“無名の美少女”を撮りたい

――「ガロマージュ」「ガロインパクト」など「我路」の名を冠したDVDメーカーが多数ありますが、写真集だけでなく、DVDもご自身でビデオカメラを回して撮られてるんですか?

会 いえ、僕はあくまでスチールカメラマンです。実は、僕が撮影している横で、同時にビデオカメラのカメラマンがカメラを回しているんです。僕の名前がついていても、あれは僕の会社ではありません。DVDのブランド名です。

20080206_maya.jpg手ブラ中学生・小林万桜

――では、DVDがどれだけ売れても、会田さんには印税は入ってこないんですか?

会 そんなことはないですよ。たとえば、写真集を撮影する時点で、僕は出版社から「この子の写真集を撮影してほしい」と依頼される形よりも、タレント事務所から依頼されることのほうが多いんですね。そして、僕が出版社を探してあげる。つまり、タレント事務所と僕の事務所の契約、そして僕の事務所と出版社との契約がある。 さらにDVDも出そうということになったら、DVDメーカーとも契約して、撮影に同行してもらう。タレント事務所と出版社あるいはメーカーが、直接の契約を結んでいるわけではないんです。撮影経費は、僕の事務所から出費し、撮影終了時か、商品の内容検証が終了した段階で、取っ払いでギャラをタレント事務所にお支払いします。こういう制作方式でやっているものですから、そもそもU-17の作品を撮り始めたのも、単純に予算的な理由からだったんですよ。

――というと?

会 数年前、写真集のバブルがはじけて、予算が取れなくなった。 僕はネットでのデジタル写真集配信をメインに移行しましたが、有名なモデルやタレントを撮ると、 ギャラが高額なため、ネット配信では採算が合わないんです。比較的少ない予算でできるものを探したときに、以前からテーマとして撮り続けていた 無名の美少女 という素材をメインに作ればいいんじゃないか、と考えたんです。 でも、ジュニアアイドル業界は、 この一年で大きく変わってしまった。もう、U-17の美少女たちを撮ることは難しいでしょうね。今撮影しているモデルは、18歳以上の巨乳ちゃんが多いです(笑)。

――今後、U-17の作品を撮る予定はないのですか?

会 依頼があれば撮りますが、仮に商品を作っても、出版社側の自主規制により流通できませんので、作っても仕方ないんです。僕はもう、07年の夏以降、U-17の作品は撮っていないんですよ。先ほども話題に出た「ガロマージュ」「ガロインパクト」などのメーカーからは引き続きDVDが出ているので、よく誤解を受けますが……。 DVDは、撮影からリリースされる間に約半年かかります。「DVDナビゲーター」という業界雑誌に、リリース予定日の3カ月前にはジャケ写と紹介文を出さないといけないので、最速でも4カ月前には撮影していないと、リリーススケジュールを組めない。ぶんか社は07年の3月で、写真集もDVDもU-17からは撤退することになったんですが、その時点で、すでに9月まで発売予定のDVDの撮影が済んでいた。そこで、僕の事務所で作業を受け継いで、事後処理に専念しました。

――最後に、U-17というジュニアアイドルの市場は、もう終幕へ向かっているのでしょうか?

会 いや、AVもどきの作品さえ淘汰されれば、まっとうなタレント作品を出していくことは、再び可能になると思いますよ。また、 早くそうなることを望んでいます。
(岡沢宏志─構成/「サイゾー」2月号より)

あいだ・がろ
1949年生まれ。東京写真専門学園商業写真学科卒。25歳より、フリーコマーシャルカメラマンとして活躍。ダイアナ靴店、シャルルジョルダン、日本石油、富士通、グンゼ、サントリーなどの広告写真を手がける。1983年に渡仏し、アーティストとしてフランス『PHOTO REPORTE』誌、『NEWLOOK』誌等から掲載依頼され、数々の写真を発表。以後、国内でも女性写真を題材に写真集を発表、現在まで約300冊以上を出版。 ネット上には1000冊を超えるデジタル写真集がアップされている。

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最終更新:2014/03/03 15:56
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