「東京ボーズコレクション」に潜入！　実は、坊主ってカッコEんだYO!!

　去る12月15日、天台宗、真言宗、浄土真宗など、日本仏教を代表する8宗派の僧侶100人以上が有志で、宗派の壁を超えて一堂に会するという史上初のイベント「東京ボーズコレクション」（東京・築地本願寺）が開催され、1万5000人もの客が駆けつけた。

　現役僧侶のお経ラップや、プチ修行体験といったユニークな催しの中でも、特筆すべきは、本堂で行われたファッションショー形式の「東京ボーズコレクション法要」。世界の平和を願い、それぞれ特徴的な法衣に身を包んだ8宗派のお坊さんたちが、モデルよろしく花道を歩き、声明（お経を朗唱すること）を披露する姿は圧巻だった!

　昨年9月に企画が持ち上がってから、急ピッチで実現した本イベントだが、その道は険しかったようだ。

「普段、各宗派の僧侶が顔を合わせる機会は皆無で、宗派の壁はかなり高いものです。この企画も最初は各本山（末寺を統轄する寺院）に持ち掛けたのですが、聞き入れてもらえませんでした。そこで、浄土真宗と、宗派の垣根を超えて仏教相談などを行っている仏教情報センターが主体となって各宗派に声をかけ、実現に至ったのです。また仏教離れを食い止めるため、“仏教＝葬式”といった暗いイメージを払拭するのも狙いです。ちなみにネーミングは、人気のファッションショー『東京ガールズコレクション』をもじりました（笑）」（実行委員会の西光義秀氏）

　2回目についてはまだ白紙とのことだが、昨今の仏教ブームに押され、今後、こうしたユニークで新しい動きが増えていきそうだ。
（小石川光希）

『虹を翔るお坊さん 東京ボーズコレクション』
お坊さんが中心となり、世界の国々に仏教の架け橋を作ることを目指す「縁起プロジェクト」。その第一弾の試みとして、日本の代表的な仏教8宗派が大集結（入場無料）。参加宗派／天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗（本願寺派、真宗大谷派）、曹洞宗、臨済宗、日蓮宗

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