伝説の“井森ダンス” 流行の後押しは本人の意志だった?
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昨年11月、第32回ホリプロスカウトキャラバンが行われ、現在中学3年生の足立梨花がグランプリに決定した。
ところでこのホリプロスカウトキャラバン、第9回(1984年)グランプリ受賞者となったのは井森美幸だが、この名前を聞いて、思い浮かべる言葉はなんだろうか? 「群馬出身」? かつてのキャッチフレーズ「井森美幸16歳、まだ誰のものでもありません」? いや、いまでは九割方の人が、「井森ダンス」と答えるのではないだろうか?
レオタード姿で珍妙な振り付けをする彼女の衝撃的な映像は、いまだにバラエティ番組でたびたび流され、彼女をよく知らない若い世代にも有名なものとなっている。最近では、なだぎ武の「ディラン」にも、「知らないのかい? 日本でいちばん有名な井森ダンスだぜ」などとネタにされているほどだ。
この「井森ダンス」、井森がかつてホリプロのスカウトキャラバンの予選の際に踊ったダンスについた名称。それにしても、なぜこんなに時を経ても映像が流れ続け、これほどまでに有名になったのか? そもそも、なぜ彼女はこんなダンスをしたのか? ホリプロに問い合わせると、「あの映像はずっと昔から流れていたわけじゃなく、4~5年前からですよ。ここ最近のことだと思います」(担当マネージャー)とのこと。具体的にブレイクのきっかけとなった番組や、このダンスの正式名称、このダンスをした理由などについて聞いてみたが、取材はNGとのことだった。
ということはこの井森ダンス、事務所的にはタブーとされているということなのだろうか?
だが、2007年7月放送の『うたばん』(TBS)では、このジャズダンスのリベンジとして、当時とあまり変わらないダンスを披露しているし、8月の24時間テレビ内の「芸能人マル秘決定的瞬間! お宝映像100連発!!」でも紹介され、場内からは「い・も・り! い・も・り!」の井森コールが上がるという出来事があった。この盛り上がりの中、不敵にも井森は、黄色いTシャツ姿であの伝説的井森ダンスを披露し、場内は大爆笑に。
さらに、このダンスについて「こっちはコレで20年メシ食ってんだ!」などとも発言。上述の昨年のホリプロタレントスカウトキャラバンにおける、決勝出場者のインターネット動画の公開収録時、ホリプロの先輩として出場者の激励に訪れた彼女は、こうコメントした。「私なんか、水色のレオタードでジャズダンス踊ったんだから!!」
そう。要は、彼女自身は、ネタとして大いに気に入っているのである。
このように、大いに(?)話題の、伝説の井森ダンス。SMAPの中居正広も「辛いとき、この映像見ると励まされる」と発言しており、ネットでも、「勇気づけられた」「励まされた」「どんなに辛いときでも笑える」などという、好意的な声が多い。
時を経てなお生き続ける「井森ダンス」は、知らず知らずのうちに、人々の癒しとなっているようだ。
(田幸和歌子)
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