イラスト版Wikipedia!? ××をもとに作者を割り出すサイトが登場
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イラストを参照することで、それを描いた人が誰かを検索できる「イラスト検索システムComition」が公開され、ネット上で話題となっている。
あるキーワードから、関連する画像を検索する技術はすでに一般化しているが、逆の試みはまだ一般的ではない。ネット上で気に入ったイラストを見つけたが、作者がわからない。そんな時、現時点では人に聞くなどするしか、作者をつきとめる術はない。
しかし、この「Comition」では、イラスト内の「ある部分」を解析することにより検索を行っている。
その「ある部分」とは、「目」。
イラスト内に描かれたキャラクターの目の部分を切り出して(現在は手動)、これを基に検索すると、データベースに登録された作者情報が表示される仕組みだ。さらに、この作者情報は、利用者が自由に登録・編集することができる。Wikipediaのような形で、データベースに情報が蓄積されていくというわけだ。また、作者の情報を調べるだけでなく、絵柄が似ているような作者を探すなどの使い方もできるようで、この技術の応用にはまだまだ可能性がありそうだ。
ユニークなアイデアで注目を集めるこのシステム、作者のecomi氏は実は北海道の大学生。学業の延長として取り組んでいるそうだ。
「このソフトウェアを書いているときに思ったのですが、画像処理について調べたいと思っても、情報が本当に少なくて、企業がノウハウを全部持ってるんですよね。ですから、このComitionがアンチテーゼの第一歩になれば良いなと思います」(ecomi氏)
ネットの世界にとって、検索エンジンは最重要技術の一つ。Comitionのようなアイデア・試みがユーザー主導で行われることは、大きな意義があるといえる。
今後は、目の部分を自動で切り出す機能などを実装させ、利便性をさらに向上させることなどを考えているという。データの登録数が増えるにつれて、より高い精度で検索することができるようになるそうなので、みなさんも、このプロジェクトに参加してみてはいかがだろうか。(逸見信介)
【Buzzurlのエントリー】 イラスト検索システム Comition
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