悩んでるなら“Bouz”に訊け！　現代の駆け込み寺は携帯にアリ？

「教えて！お坊さん」のコーナー。利用は要登録

　高ストレス社会の現代ニッポン。悩みの種は尽きないけれど、相談できる上司もいなければ、友達に打ち明けて弱みを見せるのも嫌……。

今月21日にスタートした「Bouzコネクション　～お悩み解決の輪～」（運営会社：株式会社シーオージ）では、そんな気丈なアナタの相談に、本物のお坊さんが答えてくれる。しかも携帯で。

この「Bouzコネクション」、「聞いて！娑婆（さば）の人」という、会員同士で悩み事を打ち明け、相談しあう掲示板と、本物のお坊さんにマンツーマンで悩み事を相談できる「教えて！お坊さん」との二つに分かれている。

“Bouz”の表記や、サーバーと娑婆をかけたという（仏教だけに）トンチの効いたコーナー名など、かなり砕けた印象を受ける。一体どんな発想でこんなサービスが生まれたのだろう？

「もともと弊社で運営している占いサイトに、悩み事相談のコーナーがあったのですが、そこに寄せられる相談が、とても占いだけでは答え切れないような真剣な内容のものばかりだったのです。そうした悩みを抱えている人のためにきちんと答えることが出来るように、ということで、お坊さんという、いわばプロのカウンセラーにお願いした、というのがそもそものはじまりです」（シーオージ広報担当・依田さん）

現在、浄土真宗を中心に約20人ほどの僧侶が、その試みに賛同して「カウンセラー」登録しているそうだ。今後も利用者が増えていくのに伴い、宗派を問わず登録を増やしていきたいとのこと。

ところで、お坊さんと言えば、少し堅いイメージがある。携帯で悩み事相談に応じるなんて、よく承諾したものだ。

「ご協力いただいている僧侶の中心的な立場の方が、こうした試みを前からやりたかったそうなのです。かつては地域の人々の良き相談相手であったお坊さんが、現代ではそうした結びつきも希薄になり、これまでのような社会の中での役割を果たしていない。そこで、インターネットという新しいメディアで、新しい役割を作れるのではないか、と。そこで弊社と志が合致したのです」（同）

　ネット回線や電波を通じて繋がる縁、が現代の仏教の一つの形ということだろうか。

「通常こういった相談の掲示板では、心ないユーザーの言動によって傷つけられる、ということが珍しくありません。ですが、このサイトは、スタッフの監視のもと、適切な投稿のみを表示していく方式を採っています」ということで、悩みで心が弱っている人でも安心して利用できそうだ。

除夜の鐘では煩悩を打ち消せそうもない業の深いアナタや、オーラやスピリチュアル、ズバリ言う占い師には眉唾のアナタ、人には言えない辛い悩みを現職のBouzたちに打ち明けてみては？
（逸見信介）

＜関連情報＞
対象プラットフォーム
PC、i-mode、ez-web、Y!ケータイ
一部有料サービス／月額315円
サービスの詳細は公式サイトで

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