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07年、相場のプロたちの株価予想は当たったの?

20071218_kabu.jpg今年の大発会(1月4日)での東証平均株
価の終値は、1万7353円だった

[サイゾー株式調査隊]
マネー誌では教えてくれない、株式投資のギモンを追跡! 投資と経済の裏側に迫ります。

 2007年も残すところわずかとなった。景気が良かったのか、悪かったのか、よくわからない1年だったが、日経平均株価だけを見ると、年始より大幅にダウンしている。確か、06年~07年の年末年始の各メディアでは「07年は、株価アップ!」という景気のいい話があふれていた気がするが……。

 というわけで今回は、経済誌や週刊誌などの07年の株価予想記事を集めてみた。すると……やはり、見事なまでにハズれている。大方の予想では「好調な世界経済、円安で輸出企業の業績は良好であり、年後半にかけて日経平均株価は2万円台へ」というもの。ところが、現実には、サブプライムローン問題が下半期を揺らし続け、相場は尻すぼみ。12月3日の終値で1万5629円。大発会のある1月4日の終値と比べ、1724円のマイナスとなった。ところが、調査隊が入手できた限りでは、日経平均の下落を予想した記事はひとつもない。相場のプロたちのコメントを拾ってみると……。

「日経平均株価の予想レンジは、安値1万4500円(6月)~高値1万9000円(12月)程度を予想している」【藤戸則弘・三菱UFJ証券投資情報部長/「週刊ダイヤモンド」06年12月30日号】

「戌年の日経平均株価というのは、過去を見ても、戦後4回とも上昇しているという〝負けなし〟の法則があります。〈中略〉年央から年末にかけて、2万3000円の高値を付ける可能性もあるのです」【木野内栄治・大和総研アナリスト/「週刊文春」07年1月18日号】

 生き馬の目を抜くイメージの外資系証券のトップも、ハズレ。

「日本株については、中長期的スタンスに立つならば、絶好の買い場が続いていると考えている。〈中略〉今後米国株は調整に入る可能性があると考える。その際、投資資金が米国から日本に流れてくる可能性がある」【ジョン・R・アルカイヤ・モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信CIO/「エコノミスト 投資の達人」07年1月1日号】

 経済の専門家はあてにはならないと、占いに頼ってみてもやはりハズレ。

「春先に高値をつけ、いったん調整期に入るが夏前後から年後半に向けて急騰する可能性が高い」【西洋占星学研究家の丸子あゆみ/「エコノミスト 投資の達人」06年11月1日号】

 多くの予想者が惨敗する中、〝負けていなかった〟のが、おなじみ経済評論家の森永卓郎氏。「(日銀の)福井総裁が辞めれば、日経平均はすぐにでも2万円を突破するでしょうが、福井総裁が金融を引き締めている間はダメです」【「CIRCUS」07年5月号】と、おそらくは実現しないだろう前提条件を持ち出すことによって、ハズレをうまく回避していた。売れっ子評論家になるには、これぐらいスキを作らない言論活動をしなければならないのだ。

 それはともかく、ハズレた張本人たちは、予想結果についてどう思っているのか。調査隊は、予想者を直撃し、釈明コメントと、懲りずに来年の株価予想までしてもらった! 気になる続きは『株ココロ』で。

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最終更新:2008/06/27 21:51
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