絶好調!な「ジャンプスクエア」の盲点
#マンガ #ジャンプ
6月に休刊した「月刊少年ジャンプ」の後継誌として、鳴りもの入りで創刊された「ジャンプスクエア」(共に集英社)。
「月刊誌としては異例の50万部発行ながら、発売数日で東京都内の大型書店やマンガ専門書店などで完売が相次ぎ、書店では『予想以上の反応』と対応に追われている」(毎日新聞11月6日付)など、その好調ぶりは各メディアで紹介された。
さて、本サイトでは、10万部も増刷された同誌に対し、「創刊号は売れて当たり前」「記念購読した人が多かった」などと(辛口に)報じさせて頂いたが、12月4日に発売された2号目の売り上げはどうだろうか?
「創刊号同様、50万部の刷り部数で、早くも6万部の増刷を決定したようです」(集英社関係者)
……こちらの読みが甘かったと言わざるを得ないが(涙)、同誌において懸念されていることがあるという。前出・集英社関係者の話。
「業界では好調ぶりに注目が集まっていますが、実は地方での売れ行きがイマイチのようです。創刊号はパブライン(紀伊国屋書店全店での雑誌・書籍の売れ行きから算出した売り上げ予想データ)9割、実売は7割後半から8割程度と予測されますが、今号の実売は多少下がると見られており、3号目以降は、都心部を中心とした配本に変えるようです。まあ、同誌の執筆陣による絵柄は都会向けなんでしょう」
今年は、青年向けコミック誌「コミックチャージ」(角川書店)が創刊され、無料コミック誌「コミックガンボ」(デジマ)と吉本興業が手がけた「コミックヨシモト」(ワニブックス)の両誌が創刊するも休刊に至るなど、群雄割拠のマンガ業界。「実は、『ジャンプスクエア』以上にマンガ編集者が動向を気にしているのが、週刊マガジンの人気マンガ家が筆を振るう『少年マガジンドラゴン増刊』」(12月12日発売/講談社)」(前出・関係者)との声もある。果たして、『ジャンプスクエア』の快進撃はいつまで続くのだろうか?
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