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パリス・ヒルトン、エージェントに見捨てられても大丈夫??

20071106_hilton1.jpgパリスが表紙を飾った『BAZAAR』8月号

 “お騒がせセレブ”として、日本でもしばしばマスコミのネタにされる女優兼モデルのパリス・ヒルトンが、妹のニッキーと共に2年ぶりに来日している。サマンサタバサのイベントに出席するためで、7日に帰国予定だとか。

 パリスと言えば、今年6月、飲酒運転の保護観察中に車を運転したことがバレて、刑務所に収監されていたという事件が記憶に新しい。その際、所属していたエージェント、エンデバーが彼女との契約解除を発表したが、その後の活動に影響は出ていないのだろうか?

20071106_hilton2.jpg『BAZAAR』8月号/エイチビー・ジャパン


一流脚本家を映画界から追い出すほどの権力の正体とは?

「エンデバーは、俳優のジュード・ロウや映画監督のマイケル・ムーアなどが契約している有力なエージェント。パリス人気に火をつけたアメリカのバラエティ番組『シンプルライフ』の制作を仕切っており、彼女の今後の活動にもなんらかの影響を及ぼすだろう」(スポーツ紙記者)

 それほどの影響力を持つエージェントが、アメリカのエンタメ業界に登場したのは1950年代。それまで俳優や映画監督らは、フォックスやワーナーといった映画会社の社員という形態で活動していた。ところが48年、司法省と連邦取引委員会が、映画スタジオと配給網を所有していたワーナーなど寡占大手5社がトラストを組んでいるとして、各社を提訴。結局、映画会社側は敗訴し、配給網を切り離して売却することになった。サイゾー連載陣のひとり、映画評論家の町山智浩氏によると、「この配給網との分離以降、収入減となった企業はリストラを断行。そのリストラ要員が俳優たちだった」という。

 そのような状況の中で誕生したのが、仕事にあぶれた俳優らを映画会社やテレビ局に斡旋する代わりに、出演料のうちから数%程度のマージンを抜くエージェントである。アメリカ映画の隆盛によって70年代頃から台頭したが、同時に大きな影も落としていった。

「エージェントにより一部の人気俳優らのギャラは跳ね上がり、映画作りに巨額の資金が必要となりました。そこで映画会社はエージェントごと抱え込み、ギャラを安く済ませるようにしたのです。その結果、映画会社の取締役クラスには、エージェント出身者が多く名前を連ねるようになった。しかし、今度は彼らが作品の内容までコントロールしはじめる。これが興行的に損をしない凡庸な作品を垂れ流すという、アメリカの映画産業凋落の最大の要因です」(町山氏)

 さらに、エージェントの威光は対映画会社のみに発揮されるわけではない。

「かつてCAAに所属していた映画『氷の微笑』の脚本家ジョー・エスターハスは、担当代理人と独立を図りました。しかし、CAAの幹部から『お前をつぶす』と宣告され、本当に映画産業から干されてしまった」(同)

 こうした構造をつくったエージェントを、町山氏は「タレントに仕事を斡旋する以上の巨大な権力を持った」と言うが、パーティーに顔を出すだけで500万円もの金を手にするパリスは、結局、エージェントによって脚光を浴び、エージェントによってメディアから消されるのかもしれない。
(編集部/「サイゾー」8月号より)

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最終更新:2008/06/11 17:34
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