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逮捕され“完オチ”必至の守屋の次に狙われる「久間」の近況

 防衛省の“天皇”は無残にも地に落ちた。28日午後3時すぎ、前事務次官の守屋武昌容疑者はなんと妻の幸子容疑者ともども逮捕され、防衛商社「山田洋行」による接待攻勢がまるごと守屋家を浸食していた様子が白日のもとにさらされたのである。

追い詰められた“フリ”だった?

「夫婦ともどもゴルフ付きの旅行接待を受けていたばかりか、幸子容疑者の銀行口座には山田洋行から合計400万円近い現金まで振り込まれていました。身内にワイロ提供するのは贈賄業者の常とう手段ですが、今回あえて奥さんまで逮捕したのは特捜部らしい戦略。守屋容疑者にとって奥さんはウイークポイントで、いち早く保釈してほしいと願っている。だからズバリ、『守屋は完オチする』と見ているんです」(司法記者)

 これまでも守屋容疑者は、与野党の政争のスケープゴートにされたこと、とくに自分を助けようとしなかった政府・与党への恨みを募らせており、暴露モードになっていたことが知られている。

 11月15日、参院の証人喚問に応じた守屋容疑者が「わたしのほかにも、久間先生、額賀先生が宴席にいました」と暴露証言している。このとき、民主党の議員3人が入れ替わり立ち替わり質問に立ち、最後の浅尾慶一郎議員から「記憶があいまいでもいいですから名前を言ってください」と迫られてようやく2人の名前を明らかにした経緯がある。しかし、これにはある仕掛けがあったという。

「浅尾議員はどうも事前に守屋本人とネゴシエーションしていたらしい。つまり、2人の政治家の名を暴露するために、執拗な質問の末に自白させられたかのように演出したんだ。恨みを晴らしたい守屋と、自民党を追い込みたい民主党の狙いが一致したんだよ」(政治部記者)

入院中の久間氏の胸中やいかに?

 この“守屋の一刺し”が防衛スキャンダルの流れを変えたのはいうまでもない。守屋疑惑よりも、いまや現役財務大臣である額賀氏のバッシングを新聞やテレビニュースで見ない日はない。

「山田洋行から一度きりの宴席をともにしただけでここまで責められるのか。そう同情してしまうほど、額賀バッシングは激しさを増していて、かわいそう。それに引き換え久間さんはうまく病院に逃げ込んだものだ」と証言するのはある自民党関係者である。

 この自民党関係者によると、久間氏が入院しているのは、心臓病手術の一大拠点といわれる東京都府中市のとある民間病院。気になるその病状だが――。

 「久間さんは胸を開いて一時的にせよ人工心臓まで使う大手術。大きな傷あとを残していますよ。仮病で逃げ込んだなんてとんでもない誤解ですよ」と久間氏周辺者。

 でも、その割りには、28日の守屋逮捕に合わせ、各新聞社の政治部記者の電話インタビューに応じるという過剰サービスぶり。やはり……。「いつ久間バッシングに切り替わるかもしれず、本人は病院を出たくても出られなくて自重している。そして政治部との情報のパイプだけは大事にしているんだよ」と自民党関係者は証言する。司法記者は「いま出てきたら、額賀よりも久間の方が危ない。防衛フィクサーで知られる日米平和・文化交流協会の秋山直紀専務理事は久間と近く、すでに秋山宅は家宅捜索済み。政治部記者のインタビューを受けられるなら特捜部の聴取だって受けられるだろうと特捜検事たちにイラ立っています」と語る。

 防衛利権を隅々まで知り尽くした守屋容疑者の口から、いったいどんな事実が暴露され、そして誰が道連れになるか。見ものである。
(由利太郎)

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最終更新:2008/06/27 21:04
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