みうらじゅん、ひこにゃんピンチに物申す
#地域 #訴訟
/国宝・彦根城築城400年祭HPより
先日の記事でもご紹介した、滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」を巡る騒動。中日新聞などによると、今月26日に彦根簡易裁判所で開かれた2回目の民事調停において、それまで頑なに調停を拒否していた彦根市側が、一転して歩み寄る意向を示した。これで、どうやら「ひこにゃん」の引退だけは免れそうだ。
ところで、こんな騒動を引き起こしてしまった「ひこにゃん」というキャラクターには、どのような魅力があるのか、“ゆるキャラ評論家”であるみうらじゅん氏に聞いた。
「ひこにゃんは、ゆるキャラとしては可愛すぎます。やっぱネコですからね。地方(やイベント)をアピールしたいがためにてんこ盛りになりすぎ、哀愁まで誘う(……という、他のゆるキャラのような)シュールさが少ないと思います」(みうら氏)
その可愛さゆえ、“ゆるキャラファン”の枠を超えて多くの人々に愛され、訴訟問題にまで発展する騒ぎになってしまったわけだが……。ゆるキャラを巡って、作者と市や県、団体がモメる事例はこれまでにもあったのだろうか?
「大概は、キャラは(市や団体などが)買い取りじゃないでしょうか? 権利や金とゆるキャラは、水と油ですから」(みうら氏)
なるほど、やはりひこにゃん誕生の時点で、「著作財産権」のありかたなどについて誤解が生じないよう、双方が話し合いを持つなどの配慮をすべきだったのではないだろうか。 通常、ここまでビッグネームになり、市や業者にとって“打ち出の小槌”と化してしまうようなゆるキャラは、そうそういない。もはやひこにゃんは、ゆるキャラの範疇を超えてしまったようだ。みうら氏は「騒動が終わったら、世界初のゆるキャラ謝罪会見が見たいです」とのこと。
ひこにゃんが「お騒がせしてごめんにゃさい」とぴょこんと頭を下げてくれたら、この騒動の関係者たちも少しは心癒される? すでに全国区の人気者であるひこにゃんが、お蔵入りになってしまうことだけはあってほしくないと願います。
(編集部)
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