ニッポン放送、“千の風”偽装発表の苦しい言い訳
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牛肉ミンチ、比内地鳥、赤福、太閤餅……食品・土産物などでの相次ぐ偽装表示問題に、国民の不信感はもはや頂点に達している。そこに追い討ちをかけるように、今度はニッポン放送による“偽装問題”が発覚した。
先週の10日土曜日、東京・日比谷公園で「ラジオパーク2007」なるイベントが行われ、その一環でテノール歌手・秋川雅史が「千の風になって」を1万人と合唱するという企画が行われた。だが、あいにくの雨。とても1万人は集まらない。椅子が用意された会場にいたのは 600人程度。日比谷公園全体に広げても3000人ぐらいという惨憺たる光景だった。
にもかかわらず、ラジオ局の広報は「1万人です」「上からそういう風にいわれています。1万人です」と入場者数をマスコミに伝えたのだ。これには取材陣もあきれ顔。結局、11日日曜日のスポーツ紙や週明け12日のワイドショーは「1万人と大合唱」と報じていたが……。某記者はぼやく。
「その場に来ていた人は1万人もいないことを知っているわけですから、記事を読んだりすれば『何ウソ書いてんだろう』ってなるわけですよね。参りますよ」
11日の新聞を読み比べてみると、1紙だけが3000人と書き、それ以外は1万人という表記で横並び。後日、真偽を確かめるべく、ニッポン放送の同イベント担当者に電話で取材をしてみた。
小学生レベルの言い訳
「公園の入り口でカウントした数は、1万人でした。そのうち何人が『千の風になって』を歌っていたのかは、数えようがありません。会場にいなくても、公園のどこかで口ずさんでいるかもしれないし……」
一瞬、耳を疑った。かもしれない? “1万人いたかもしれない”ということ?? あまりの苦しい言い訳に、思わず噴き出しそうになった。それに、数えていないのなら、“1万人”というのはウソではないか。
「“1万人”というのは、イベントの名前です。“秋川雅史と『千の風になって』1万人の大合唱”が元々のタイトルなので」(同上)
もう、これ以上相手にしても仕方がない。イベントの前に編集部の元に送られてきたプレスリリースには、そんな文言どこにも書いていなかった。おそらく、各紙が書いた“1万人”というのも、新聞社側の勘違いとして片付けるつもりなのだろう。
ラジオパーク2007には、テリー伊藤をはじめ、小倉智昭、和田アキ子などのニュースの“ご意見番”が多数参加している。世の“偽装”にばかりツッコミを入れていないで、まずはご自身の身の周りの問題にも目を向けてから発言していただきたいものだ。
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