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さらば、愛しき休刊雑誌たちよ’07

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 今年も、数多くの個性あふれる雑誌たちが、その役目に終止符を打ったり、休刊期間を経て、新たな雑誌に生まれ変わったりした。ネットやら携帯やらの影響で、明らかに雑誌が生きづらい時代になった今、休刊雑誌に哀悼の意を表しつつ、斯界の未来に思いを馳せたい。


 経済界ではバブル期を超える好況が続いているといわれるが、出版業界はどうも蚊帳の外のようだ。「今年も出版市場は、前年比4%ほどのマイナス成長になる見込みで、書籍、雑誌とも、年々売れなくなっている」(書店関係者)状況が続いている。

 そんな中、我々「サイゾー」の“仲間”にも、厳しい逆風が吹いている。今年だけでもすでに200誌近い(!)雑誌が休刊したと見られ、特に本誌が勝手に仲間意識を強く持っていた「ダカーポ」(マガジンハウス)や「スレッド」(晋遊舎)の休刊も次々に決定。

 実売数の低迷、広告収益の不振、出版元の倒産、社内の政治的な判断、新雑誌への移行、編集長の退職や異動、高齢化ほか制作側の都合……など、休刊の理由はまちまちだろうが、雑誌業界に重苦しい空気が立ち込めていることは間違いない。消費者の活字離れやウェブの台頭などが、逆風の原因とよくいわれるが、我々はそれを甘んじて受け入れるだけなのか?

 ここでは、今年休刊になった愛すべき雑誌たちを一部だけ紹介する。

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『ネットランナー』(ソフトバンククリエイティブ)
1999年創刊~2007年11月号にて休刊

確か最初はネットビジネス誌って感じだったが、気がつけば違法すれすれのネット活用法を伝授する雑誌として大人気に。社内のドタバタがあったのか、11月からは版元を「にゅーあきば」に変え、「ネトラン」と名前もちょい変えて新創刊!

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『月刊少年ジャンプ』(集英社)

1970年創刊~2007年7月号にて休刊

本誌10月号でも取り上げた「マンガ誌の衰退」を、まさに象徴する出来事となった。しかし案ずるなかれ、11月2日に「ジャンプスクエア」が創刊され、スタートは好調。低迷するマンガ雑誌界の革命なるか!? それとも時代の徒花か !?

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『ヴァンテーヌ』(アシェット婦人画報社)

1989年創刊~2007年12月号にて休刊

アッパーなファッション誌。定期購読者は増加しているものの、過熱するファッション誌競争から無念の脱落。今後は、ネットでリスタートするとか。長年のヴァンテーヌファンたちは、代替誌選別のため、情報集めに奔走しているらしい。

⇒この他の休刊雑誌や、今後の出版業界についての詳しい分析は、「サイゾー」12月号をチェック!

最終更新:2013/10/11 19:25
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