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オタクトップ企業徹底解剖!【コスプレ編】

20071107_made.jpgなにはともあれメイド服♪

 これからの日本を支える輸出産業は、家電でも自動車でもなくオタク商品だ! オタク市場は4000億円を超えるビッグビジネス。さまざまに萌え上がる秋葉系ビジネス、そのもっともコアな分野のビジネスモデルから企業間の関係までを徹底分析!!(特集概要はこちらから)

第二弾 【コスプレ編】

見られてナンボ!異色の露出系オタクジャンル

 トップを快走するのが、アニメ・コミック・ヴィジュアル系バンドの衣装など、あらゆるコスプレ関連グッズの製造・販売を手がけるコスパだ。企業規模やシェア、製品クオリティなどの面で、追走するほかの正規メーカー、EsicやCANDYONEと大差をつけている。

 そもそもコスプレ衣装メーカーの大半は、一部の正規メーカーも含め、個人経営レベルの会社、あるいは同人サークルに近いレベル。ネットで細々と受注生産しているのが現状だ。正規メーカーとは、規模の大きさを指すのではなく、版権を取得している企業、という意味なのだ。メイド服の製造・販売を行うカシスのように、オリジナル衣装のみを扱う企業でない限り、キャラクター衣装の製造・販売には、当然版権元の許諾が必要となる。特徴的なのは、同一キャラの版権が、複数のコスプレメーカーに与えられるケースもある点だ。映画業界よろしく、版権元と衣装メーカーがガッチリ組んで、独占的に製造・販売する、というビジネスモデルは、いまだ確立されていない。

 ロイヤリティが高額なため、コスパの製品は1着4〜5万円と高価。にもかかわらず、ここ数年の売上高は着実な右肩上がりで、上場も視野に入っているようだ。市場自体が未成熟なだけに、大手アパレルなどが参入すれば、すぐにでも利益を上げられそうだが、そのためにはオタクコンテンツに関するリサーチが必須。一般企業にとっては、意外に高いハードルなのかもしれない。

(株)コスパ
①95年 ②05年18億円 ③グループ合計133名④6店 ⑤オーダーメイドも請け負う。上下に小物まで含めると、1式何十万円という費用のかかる場合も。
CANDYONE
④1店 ⑤現在販売している商品は、全て版権を取得している。かつては版権なしで活動していた時期も。
(有)Esic
①00年 ②5000万円 ③3名 ④1店 ⑤正規コスプレ衣装販売店「cosmode」を運営。
(有)カシス
①00年 ⑤衣装販売に加え、ハウスメイドによる家事代行業など、メイドに特化した独自の事業を展開。代表取締役小野哲也氏は、今年4月に発足した日本メイド協会の理事長を務める。

※①創業年 ②売上高(営業利益) ③従業員数 ④店舗数 ⑤ひとくち情報
(柳一人/「サイゾー」8月号より)

最終更新:2013/10/11 19:35
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