「CanCam」モテ子ネタは断末魔? 女性ファッション誌は大淘汰時代へ
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「CanCam」12月号/小学館
赤文字系ファッション誌(光文社が発行する「JJ」や講談社の「ViVi」など、雑誌名のロゴが赤くなっているセレブ系カジュアル雑誌)で人気ナンバーワンを誇っていた「CanCam」(小学館)の特集「モテ子の習慣VSブス子の習慣」(同誌12月号)なる読者アンケートによる企画が話題になっている。
姉妹ゲンカが始まった?
読者アンケートによる同企画だが、「モテ子の学生時代の部活はテニス部やバドミントン部、ブス子は卓球部や陸上部」「モテ子がカラオケで歌う曲は大塚愛の『さくらんぼ』やaikoの『カブトムシ』、ブス子は秋川雅史の『千の風になって』やTHE虎舞龍の『ロード』」とのクダリが、「私も当てはまるのでショックを受けている」読者が多いというのだ。
ネットメディアのJ-CASTニュースでは、騒動に対して「CanCam」編集部を直撃しているが、「ブログなどの書き込みに意見が出ているからといって、いちいちお答えしていません」(J-CASTニュース11月13日付より)と一蹴されている。
さて、「CanCam」といえば、姉妹誌「AneCan」が今年3月に発行され、創刊号完売など好調ぶりが見られたが、ここに来て不穏な空気が流れているという。
「業界では『女性ファッション誌バブル』と言われるように、通常は数千万円~1億円程度の広告が入る『CanCam』と姉妹誌の『AneCan』ですが、『AneCan』の広告出稿が不調という話です。通常、売れている雑誌の表周り(表紙とその裏、裏表紙とその裏)広告は年間契約で大手代理店が押さえているものですが、『AneCan』では、空いている表周り部分があるようですね。『CanCam』は20代前半、『AneCan』は20代後半、と読者層を想定していますが、代理店からしてみれば『実際、両誌とも読者は同じ世代なので、どうせなら部数の多い「CanCam」に出稿したい』と考えているため、『AneCan』の広告スペースが空いているそうです。さらに、これまでの赤文字系では『CanCam』が独り勝ちでしたが、最近では『ViVi』の方が調子がいいそうですよ」(小学館関係者)
休刊のウワサも……
読者、広告主をお互いが食い合っている状況だというが、「女性ファッション誌バブルの崩壊」という予兆なのか、来年早々にも休刊する雑誌があるようだ。
「メディアでも頻繁に取り上げられた、富裕層独身女性を対象にした『N』が休刊するとの噂ですね。同誌を発行する版元は今年度、かつてないほど売り上げが激減し、事業を見直すべく赤字がかさむ『N』に見切りを付けたようです。事実、同誌の敏腕編集者が全く畑違いの部署へ異動となり、早くも粛正が始まっていると同誌編集部では戦々恐々としていますよ」(事情通)
ネットとのクロスメディアで起死回生を図る女性ファッション誌だが、その前途は決して明るくないようだ。
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