ハロプロが格差社会化? 6万3000円は高いか安いか?
#アイドル #オタク #ハロプロ
モーニング娘。率いるHello! Project(以下、ハロプロ)に、格差社会の波が押し寄せている。1年間有効の「エグゼクティブパス」なるものの発行に、一部ファンから非難の声が上がっているのだ。
ことの発端は10月末、ハロプロの公式ファンクラブ「Hello! Project」の各会員宛てに、会報が届いたこと。この会報に、「予告!! 『エグゼクティブパス』(第一期)発行!!」なる文言の躍る案内状が封入されていたのだ。この案内状の概要は以下の通りであった。
1、あなたの写真入りエグゼクティブパスを発行!
2、エグゼクティブ仕様パスケースをプレゼント!
3、チケットを先々行受付のご案内!
4、コンサートの限定特別(3列目までの中央寄り)シートに無料ご招待!
5、エグゼクティブパスをご購入の方限定のファンクラブお問い合わせダイヤルをご用意!
6、あなたのお気に入りのアーティストの生写真を毎月1枚(サービス期間中合計12枚)プレゼント!
7、お気に入りのアーティストのコンサート、イベントなどでバックヤードにご招待!
8、誕生月にはあなたのお気に入りのアーティストの声入りバースデイカードをプレゼント!
そして、このサービスを受けるための条件こそが、ファンを激昂させるいちばんの原因となった。すなわち、「1年間有効、限定300名、会費6万3000円」……。
直後、巨大掲示板サイト・2ちゃんねるにはさっそくスレが立ち、喧々囂々の議論が繰り広げられることとなる。
「事務所サイドは、落ち目であるモーニング娘。を再ブレイクさせることはもう完全に諦め、いくらでも金を払うコアなオタクファン層から金をむしり取ろうという算段なのだろう」
「それにしても高すぎないか」
「この内容だったら、むしろ安いだろう。6万3000円くらい、フリーターのやつだってちょっとバイトすればすぐに稼げる額ではないか」
「スペシャル会員(現行のファンクラブ制度で、クレジットカード兼用ファンクラブカードを持っている会員)向けの新サービスだというのがキモだ。フリーターはクレジットカードなんて持ってないんだよ!!」
「じゃあおれが新サービスに入って、バックヤードに招待された時にメンバーの汗のニオイがしみ込んだ空気を採取してきてやるよ!!」
等々、2ちゃんねるらしい諧謔を含みつつも、アツい議論は終わることなく繰り広げられたのであった。これに対し、あるファンにコメントを求めると、以下のような返答が得られた。
「せいぜい年に数回ライブに行く程度のライトなファンは、当然6万3000円など払わないでしょう。かといって、優遇されるのはたかだか300人ですから、ライトファンにとっては『チケットが取りにくくなる』といった弊害もないでしょう。つまり、コアなファンからは大した手間もかけずに6万3000円×300人=1890万円を集めることができ、かつライトなファンを排除することもない。実に効率のよいシステムといえますね」(27歳のあるモーニング娘。ファン)
現実社会ではいま、格差社会化の弊害がいたるところで叫ばれている。しかし、ハロプロの“格差社会”はどうやら、コアなファンもライトなファンも、そして事務所サイドも幸せになれるという、実にハッピーな制度である模様。政府のお偉方も、ハロプロに見習うべき?
(編集部)
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