Yahoo!ニュース担当者が語る!【2】囲い込みなんて、時代遅れ
#企業 #ネット #朝日新聞 #インタビュー #Yahoo!
近年、各メディアのインターネットへの参入が相次いでいる。特にニュースの発信源である新聞各社の動きがあわただしい。今月1日、産経新聞が MSNと提携して「MSN産経ニュース」を立ち上げたその同じ日に、毎日新聞は「毎日jp」の運営をスタート。さらに、業界大手である朝日・日経・読売が、来年を目途に共同ポータルサイト「ANY」を立ち上げるという話まで出ている。
このようなメディア各社の動きを、ニュースサイトの雄であるYahoo!ニュースはどう見ているのだろうか。Yahoo!ニュースの統括責任者である、メディア事業部プロデューサー・川邊健太郎氏に独占インタビュー!
前編はこちら
囲い込みなんて、時代遅れ
「方針転換のひとつのテーマが、“オープン化”です。現在、Yahoo!ニュースには1日に2500本くらいのニュースが入ってくるのですが、当然、他社のニュースサイトを合わせればネット上にはもっとずっと多くのニュースが存在するわけです。お客様にしてみれば、それらのニュースも見られたほうがいいに決まっている。だから、Yahoo!ニュースから他のニュースサイトの記事にリンクできる仕組みをつくりました」
具体的には?
「Yahoo!ニュースへの提供記事内に、提供元が自由に【関連記事】リンクを貼れるようにしたんです。そうすれば提供元のサイトにもトラフィックが流れるようになりますからね。先方としては自分のサイトにお客様を呼び込みたいので、今までうちに出してくれなかったような記事も心置きなく出してくれるようになりました。それによって我々のサイト内コンテンツも充実しますし、お互いにとって得な方法なのです」
今まではPVをもらさないように、外部リンクを禁止していたんですか?
「実はそうなんです。でも、お客様のためを思って心を入れ替えました(笑)。それに、ネットワーク広告の導入によって、他サイトにPVが流れたからといってこちらの収益が減るわけではなくなりましたからね。そこは大きいです。オープン化の影響は顕著に出ていて、うちからのトラフィックによって提供元のPVが急激に増え、ニュースサイトのPVランキングも変化してきていますよ」
逆に手を組まないと、置いていかれる可能性も出てきたわけですね。
【前編はこちら】 Yahoo!ニュース担当者が語る!【1】朝日も日経も“競合じゃない”
【後編はこちら】 Yahoo!ニュース担当者が語る!【3】競合は“友人のブログ”
【関連記事】 “守屋疑惑”を抜け駆け報道した朝日の功罪
【関連記事】 セカンドライフで荒稼ぎ!? 電通とデジハリの商魂
【関連記事】 『ニュース23』新キャスター決定の裏に、共同通信の内部対立!
【関連記事】 9月の人気エントリー@はてな
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事