国策報道疑惑も噴出!? 朝青龍報道で儲けた人々
#相撲 #朝青龍
今年5月に「週刊現代」が報じた八百長疑惑を皮切りに、6月に起こった時津風部屋の序ノ口力士が稽古後に死亡した問題、さらに9月には、女性が両国国技館の土俵に上がる騒動など、何かと騒がしい最近の角界。9月半ばからは世間の注目は時津風部屋事件に移ったが、それまでの報道の中心は、朝青龍の去就問題だった。疲労骨折治療中に無断帰国した揚げ句、現地で中田英寿とサッカーに興じ、批判が集中するや、うつ病や解離性障害などと診断が二転三転。さらに治療名目で再び母国モンゴルへ帰国……と、大横綱の行動は逐一報じられた。
そんな過熱報道を最も象徴していたのが、モンゴルへ帰国した8月29日のフィーバーぶり。成田空港に集まった報道陣は約250人、空港側は「ヨン様やベッカムの来日時同様、事前にマスコミ各社に朝青龍が搭乗する時間をリークし、メディアを統制、警察に警備を依頼するなどの対策をとった」(週刊誌記者)という。
さて、朝青龍の帰国により、メディアがモンゴルにまで殺到したのは周知の通りだが、実は、朝青龍の足取り取材以外にも難航したことがあったという。モンゴル入りしたテレビ関係者の話。
「帰国当日、首都ウランバートルで『モンゴルに関する国際学術会議』が開かれていたり、翌週には『日朝作業部会』が予定されていたため、有能な通訳はみんなそちらにに駆り出されていたようです。そもそも、モンゴルには観光のニーズがあまりないので、通訳自体の人数が少ない。そこで、各社あらゆるツテを使って、通訳やドライバー、車の手配に奔走。しかし、やっとの思いで通訳やドライバーらを確保したものの、普段は一般企業で働いているだけの人たちで、日本に留学経験があったり、日本語を勉強していただけの人、あるいは車を持っているだけの人がバイト感覚でやっていたため、現地取材は難航したそうです。彼らのギャラは、安い人だと、通訳で1日あたり8000~9000円程度。ドライバーも兼任だと、1日あたり1万7000円ほど。とはいえ、モンゴルの平均月収が日本円で4~5万円前後だということを考えると、かなり“オイシイ”バイトだったのではないでしょうか」
だが、結局マスコミ各社は、帰国直後の現地で朝青龍を捕まえることができず、「ワイドショーや雑誌など、媒体によっては朝青龍の親族が所有するキャンプ地・ドリームランドを紹介するなど、モンゴルの観光案内程度の報道内容だった」(前出・週刊誌記者)という。そんなモンゴル観光雑誌に、地元メディアがひと役買ったとの見方もある。(続く)
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