エイベックスはSMAP頼み!? 人形映画に秘められた思惑
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エイベックスと、ジャニーズ事務所傘下でSMAP関連事業を手がけるジェイ・ドリームの親密度が増している。両者は4月下旬より、デンマーク製の人形映画『ストリングス』を共同で配給。同作は、草なぎ剛と香取慎吾が声優を務めて話題となったが、ここにはある狙いがあるという。
「エイベックスが、本格的に映画配給事業に進出するための第一歩です。今後は、海外から買い付けたアニメをSMAPメンバーらに声優をさせて、シネコンに配給することを軸に展開していくようです」(映画プロデューサー)
現在の映画界は、シネコンの増加で、スクリーンが余剰状態。単館なら上映できる作品は山ほどあるが、全国ロードショーに堪え得る作品は多くなく、作品不足を嘆くシネコンも出ている。
「そこに目をつけたのが、エイベックス。大手が寡占してきた全国規模の配給は、興行収入の約30%を抜き取れるおいしい事業。同社の映画製作事業は、巨額出資をした今春公開の『蒼き狼』も赤字は必至で、苦戦中。そのため配給にも乗り出したんです」(同)
そこで、ビクター時代にSMAPも担当し、昨年11月にエイベックスの取締役に就任した飯田久彦氏のコネクションを生かして、ジェイ・ドリームと提携するに至った。海外アニメは、上映コストが低く、声優の話題性があれば、ヒットは見込める。『ストリングス』が成功を収めれば、今後は立て続けにSMAPを起用した海外アニメの配給に踏み切るようだ。また、来年公開予定の同社創立20周年記念映画には、木村拓哉とエイベックス入りした中村獅童が出演するとの見方も有力だ。
「エイベックスが目指すは、製作、配給、DVD販売までを一手に担う映像事業。そのキラーコンテンツが、SMAPなんです」(エイベックス関係者)
一方、エイベックスという後ろ盾を得たSMAPがジャニーズから独立するのは確実との声もある。今後は、スクリーンの内外に要注目だ。(今上 明/「サイゾー」6月号より)
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