SMAP争奪戦で激化! ジャニーズ帝国の内部対立
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ジャニーズ事務所からの独立話が浮上して久しいSMAP。今度は、レコード会社移籍をめぐって、ユニバーサルミュージックとエイベックス、それにソニー・ミュージックエンタテインメントが参戦して、水面下で争奪戦が展開されているという。
「移籍先のレコード会社次第では、SMAPのジャニーズからの完全独立もありえますから、ジャニーズの存続にもかかわる問題。ジャニーズの後継者といわれる、メリー喜多川副社長の長女・藤島ジュリー景子氏と、SMAPの育ての親である女性チーフマネージャーの飯島三智氏との間で、熾烈な駆け引きが行われてます」(業界関係者)
SMAPは、1991年にビクターエンタテインメント(以下、ビクター)からデビューして、今では同社のドル箱的存在になっている。だが、そのビクターの親会社である日本ビクターは経営危機に陥り、8月にケンウッドと資本提携し、経営再建中だ。
「ケンウッドの経営陣は、日産のカルロス・ゴーン以上の厳しいコストカッターといわれています。レコード事業の縮小は必至で、CD制作費と宣伝費が膨大にかかる大物アーティストはリストラ対象になるでしょう。サザンオールスターズですら、切られるかもしれないと噂されていますからね」(元外資系レコード会社役員)
そんな中、サザン同様に売りに出されるであろうSMAPをめぐって、前述の3社が争奪戦を繰り広げているわけだが、業界関係者の多くがエイベックスが大幅にリードしていると見る。本誌既報の通り、昨年11月、エイベックスの取締役に、ジャニーズ、特に飯島氏と結びつきが深い、元ビクターの専務・飯田久彦氏が就任したからだ。
「ビクター時代にSMAPが飯田さんにお世話になったこともあり、彼のパイプで飯島さんはエイベックスと共同で映画事業を手がけたり、来年公開予定のエイベックス創立20周年記念映画にキムタクを出演させるという話も出ていたりします」(スポーツ紙記者)
以前からSMAP独立後の受け皿になるのではと目されていたエイベックスが所属レコード会社となれば、ジャニーズからの完全離脱の可能性はさらに高まりそうだ。SMAP移籍に伴う巨額の移籍金をビクターに支払うだけの資金力のあるレコード会社はそうはない。
そんな中、このままエイベックスにすんなりと移籍させてはならないと動き出したのが、ジュリー氏だという。SMAPに対して影響力を保持したいジャニーズ本体としては、ユニバーサルと共同戦線を張って、SMAP獲得の画策を水面下で推し進めているというのだ。
「あくまでSMAPはジャニーズ所属のタレント。飯島氏の管轄だからといって、ジュリー氏は彼女の好きにはさせたくないわけです。ところが、この争奪戦に勝利するためには、エイベックスよりも好条件をビクターサイドに提示する必要がある。ユニバーサルにとっては、決して楽な勝負ではない」(前出・記者)
そんなユニバーサルとの交渉役として、ジュリー氏は、ある実力者を担ぎ出した。ジャニーズ・エンタテイメント代表である小杉理宇造氏だ。耳慣れない名前だが、ワーナーミュージックの会長を務めたこともある業界の実力者で、現在は山下達郎の事務所社長も兼任する。かつてビクターのプロデューサー時代は、近藤真彦を担当し、ジャニーズとは長期にわたり昵懇の仲。小杉氏はユニバーサル幹部とのコネクションも強く、好条件を出すよう同社の尻を叩いている模様だ。
「ここにきて、ソニーはSMAPを諦め、サザン獲りに路線変更したといわれているし、ユニバーサル陣営を牽制するために、エイベックス・飯島サイドが中居正広と倖田來未の熱愛スキャンダルをリークし、両者の関係を誇示したとも言われています。大手レコード会社を巻き込んで、飯島vsジュリーの対立色は日増しに強くなっている感じですね」(前出・記者)
SMAP争奪戦に決着がつくとき、それはジャニーズ帝国崩壊へのステップが一歩進んだことを意味するだろう。
(今上 明)
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