ホリプロの顔は金喰い虫? 松山ケンイチのイマイチ度
#映画 #松山ケンイチ #ホリプロ
藤原竜也や妻夫木聡ら人気の先輩たちに続き、いまやホリプロ一押しの若手俳優にのし上がった感がある松山ケンイチ。昨年公開されて大ヒットを記録した映画『デスノート』前・後編で、謎の天才探偵・Lを熱演してブレイク。その後、今年4月に放送されたドラマ『セクシーボイスアンドロボ』(日テレ)と7月に封切られた映画『ドルフィンブルー~フジ、もういちど宙へ~』で念願の初主演を務めたのを皮切りに、今秋以降も森田芳光監督のリメイクで話題の『椿三十郎』や『デスノート』の番外編『スピンオフL』(仮題)など、連続して4本の映画への出演が決まっている超売れっ子だ。
「なんとかして妻夫木の後継者を育てたかったホリプロは、『デスノート』制作の際、1億円以上ともいわれる多額の出資をして製作委員会の中枢に食い込むとともに、L役に当時まだ無名だった松山の起用を猛プッシュ。周囲の反対を押し切って、委員会の幹事を務めていた日本テレビを説得したという経緯があります。ホリプロにとってある意味では社運を賭けた大バクチだったわけですから、それを見事成功に導いた松山を重用するのは当然でしょう」(芸能関係者)
確かに、Lはハマリ役だった松山。ホリプロサイドが肩入れするのも無理はないかもしれないのだが……。前評判の高かった『セクシーボイスアンドロボ』は、平均視聴率7・6%。鳴り物入りで公開された『ドルフィンブルー』は、観客動員数ランキングで、公開第1週目は7位(土日2日間の興行収入は2502万円)と健闘するものの、翌週からはランク外。事務所の過度な期待に応えているとはいえない状況だ。
「『セクシー~』は、スタッフこそ違えど、『デスノート』でお世話になった日テレへの“お礼参り”の意味合いを込めての出演だったにもかかわらず、結果は惨敗。『ドルフィン~』も、ホリプロが自ら製作委員会を立ち上げ、映画制作に乗り出した記念碑的作品で、同プロの今後を占う上でも失敗できない大事な作品だったそうです。それなのにこの体たらくでは、事務所内部から不協和音が出てくるのは避けられないでしょうし、対外的にもメンツが立たないのではないでしょうか」(同)
まさに、事務所の期待だけが空回りして、成果が伴わない“速水もこみち状態”に陥っている松山だが、ホリプロが抱える憂鬱はそれだけではないという。ある映画関係者が耳打ちする。
「空前の邦画ブームを背景に、芸能プロが出資や自主制作など映画事業に参入するケースが急増しています。松山は、まさにそういう路線によって台頭してきた〝申し子〟と言ってもいい存在だと思うのですが、この分野の先駆けであり成功を収めているスターダストプロモーションを意識するあまり、後発のホリプロには焦りが出ているように思われてならないのです」
ドラマへの露出を控え、自らが出資した映画に重点的に出演させるという手法で、柴咲コウや沢尻エリカを一躍スターダムへと押し上げたスターダスト。03年からの4年間で40本を超える邦画に出資しており、そのほとんどをヒットさせた功績を持っているのだが、最近、ホリプロサイドを激しく歯ぎしりさせる出来事があったという。映画関係者が続ける。
「妻夫木と柴咲が共演した映画『どろろ』が大ヒットし、DVDもバカ売れしているのは周知の通りですが、出演のオファーがあった際、柴咲を擁するスターダストが数千万円という多額の出資を申し出たのとは対照的に、この映画は当たらないと踏んだホリプロは出資を辞退。結果、映画の大ヒットによってスターダストは大きな見返りを得ることになり、ホリプロとの明暗がくっきりと分かれてしまったのです。これにはホリプロ側も相当なショックを受けているらしく、一部で報道された『どろろ』続編の話題を振ろうものなら『そんな話は、うちは聞いていない!』と、けんもほろろだそうです」
もしも、ホリプロが『どろろ』で取り損ねた分を松山で回収しようと目論んでいるのなら、はやめに考え直したほうがよさそうだと思うが……。(有栖川礼音/「サイゾー」9月号より)
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