華麗なる「折口人脈」の裏面!
#アイドル #事件 #折口雅博
介護事業だけではなく、女性タレントまでも“食い物”にしていたことが次々と明らかになったグッドウィル・グループの折口雅博会長。
「元アイドル複数が週刊誌で折口氏との関係を暴露したり、若手人気女優SやグラビアアイドルMなども囲っていたなどと、書かれ放題。特にSとは同棲時代のツーショット写真が存在するといわれ、表に出ることがないか、事務所側も戦々恐々としています。どうしてここまでタレントに手を出せたかというと、折口氏は芸能界と独自の太いパイプがあったからです」
このパイプというのが、大手芸能プロ社長のA氏だといわれる。A氏の元ブレーンによると、2人は折口氏がジュリアナ東京を手がけていた頃からの関係。今回の騒動に乗じて、7年前に書かれたとされる怪文書が流れたが、ここにはA氏がグッドウィル株の買い支えに協力したことや、介護事業で苦戦する折口氏に当時の津島雄二厚生大臣を紹介したことなどが記されている。
「事の真偽は不明ですが、こうした見返りに、折口氏はA氏に傘下の警備会社を譲渡したり、A氏の親族が運営にかかわる女子フットサルのリーグ戦に協賛したようです」(前出・元ブレーン)
さらに、折口氏の取り巻きには、自称・元JリーガーのFなる男がいた。フットサルに参加している芸能プロダクションを中心に、幅広い芸能人脈を持つFが、いわば〝女衒〟として、女性タレントだけでなく、女子高生なども折口氏に斡旋していたというのだ。
折口氏の一連の行動を見て、芸能界とベンチャーの関係に詳しいあるジャーナリストは、「折口に限らず、女性タレントを金で買うベンチャー社長は少なくない。これは芸能プロも了解しており、自社の女性タレントと食事をセッティングして100万円というのが相場と言われています。もちろん、それ以上の大金を積めば、体まで許すこともある」と、風俗さながらの「営業」が行われていると指摘する。中には、企業のイメージキャラクターなどの起用につながるという期待のもと、積極的に、ベンチャー社長相手に営業をこなしているところもあるようだ。
だが、ベンチャー社長が、芸能界との結びつきを強めたがるのは、女性だけが目当てなのではない。最近でいえば、ホリエモンの率いていたライブドアも一時期、芸能プロの買収を画策していたし、同社からライブドアオートを買収したソリッドグループホールディングスは、最近まで芸能プロと提携し、マネジメント事業を行っていた。
「彼らが芸能プロを狙う目的は、株価つり上げのための話題性づくりや、ネット事業におけるコンテンツ確保などがあります。さらに企業にとっては、芸能プロの背後にある、ブラックな人脈に期待する向きもあるようです」(前出・ジャーナリスト)
コムスンでいえば、施設介護事業を展開するうえでの不動産確保などで、その地域の反社会勢力と折り合いをつけていく必要があったことも関係しているようだ。一方で、芸能界の中には興行などを通じて、そうした勢力と結びつきの強い人物も多く、前出のA氏も、折口氏にとっては心強い存在だったことだろう。
00年1月に帝国ホテルで開催されたITベンチャー・リキッドオーディオ・ジャパン(現ニューディール)の上場記念パーティに、浜崎あゆみや藤原紀香、モーニング娘。などが大挙して押し寄せたことは、当時、大々的なニュースとなった。後にリキッド社は、暴力団との関係が取り沙汰され、当時の社長も監禁事件を起こして警視庁に逮捕されている。このパーティに芸能人の動員をかけたのが、リキッド社の株主でもあったA氏だった。折口氏もゲストとして招かれている。
「大企業になればなるほど、直接的に反社会勢力との結びつきは持てなくなる。そのため、芸能プロにカモフラージュ役や汚れ役を任せる会社も少なくないようです」(同)
グッドウィルの場合も、せめて、介護事業で儲けた金が、そのようなラインを通じて、裏社会に流れていなかったことを祈りたい。(今上 明/「サイゾー」8月号より)
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