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100円ショップ「ダイソー」中東でも大人気!

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 取材先のアラブ首長国連邦(UAE)の首都・アブダビにあるショッピングセンター内で100円ショップ「ダイソー」の大型店舗を発見。日本とほぼ同じ品揃えだが、価格は100円(現地通貨で、約3ディルハム)よりは3割ほど高く、それ以上の価格帯の商品も売られている。しかし、なぜ、こんなところにダイソーが?


 実は、UAEの人口は500万人弱だが、その4倍以上の外国人が出稼ぎなどで滞在しているのだ。特にフィリピンやパキスタンなどからの出稼ぎ組が多い。彼らの中には、日本で働いたことのある者も少なくなく、ダイソーの商品に慣れ親しんでいたため、上得意になっているとか。欧米資本の低価格均一ショップも現地にはあるが、「安かろう、悪かろう」で、ダイソーほどのお値打ち感はない。そんな中、UAEのダイソーは、瞬く間に売り上げを伸ばし、今や国内8店舗まで増えた。

 ダイソーを現地で展開しようと目をつけたのは、インド資本の企業。同社はダイソー本社とフランチャイズ契約を結び、クウェートやオマーン、カタールなどにも出店し、中東で最も優れた流通企業として表彰されている。

 この日本発のニュービジネスは、他国の資本にも歓迎され、いまや海外15カ国に出店しているが、そのうち13カ国は、ダイソーの直営ではなく、フランチャイズによるものだ。コンビニやファストフードなど、新しい流通ビジネスは米国発が世界を席巻してきたが、「百均」は、技術立国とは異なるニッポンの新たな顔になりつつある。(清谷信一/「サイゾー」6月号より)

最終更新:2022/03/17 19:55
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