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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 【消費増税】再々延期の可能性も?
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【消費増税】再々延期の可能性も? 安倍首相による参院選の“争点潰し”に野党は警戒

安倍首相

 安倍首相は来年10月に予定されている増税による景気の落ち込みを防ぐため、キャッシュレス決済した際に、5%のポイント還元を検討する考えを示した。。

 しかし、世論からは「バラマキ」との批判が噴出している。読売新聞がこのポイント還元制度の是非について聞いた全国世論調査では、「反対」が62%に上り、「賛成」の29%を上回っている。

 また、例えば同じパンを買っても、イートインコーナーで食べるのと持ち帰る場合で税額が異なることになる「軽減税率制度」の矛盾にも異論が出ている。

 こうした民意を追い風に、野党は消費増税をただす姿勢を強めている。

「負担増をごまかすための思いつき」

「増税しても財政出動で税収を減らすのなら、一体なんのための消費税増税なのか」

 立憲民主党の蓮舫参院幹事長も、安倍政権をそう批判している。

 ところが、実際に消費増税を延期されたら一番困るのは、実は野党のほうかもしれない。野党関係者は語る。

「来夏の参院選に向け、野党は消費増税に争点を集中させているのに、直前になって『増税やめま~す』などと言いだされたら、それこそ困るよ。安倍政権はすでに消費増税を2 度延期しており、3度目もあるかもしれない。これほどスキだらけで批判の多い消費増税をこの時期に推し進めるのには、何か裏があるのんじゃないか」

 安倍首相による選挙前の争点潰しに関しては、野党には痛い思い出があるという。

「2016年、『保育園落ちた日本死ね』を合言葉に待機児童問題が議論となった。直後には参院選が控えており、野党はこれを争点にしていく予定だった。ところが参院選告示直前、安倍首相は野党が主張していた保育士給与引き上げに前向きな言及し始めた。選挙戦が始まっても野党は新たな争点を見いだせず、結果、自民党に27年ぶりの単独過半数を許すことになった。そんな過去もあるので、今回も疑心暗鬼が拭えない」(同)

 今のところほかの争点が見いだせない野党にとって、このまま増税を推し進めてほしい、というのが本音のようだ……。

最終更新:2018/11/29 11:04
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