トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 若手の登竜門としての朝ドラは終焉?

『まんぷく』安藤サクラが好評でNHK大喜び! 「若手女優の登竜門としての朝ドラ」は終焉か

NHK連続テレビ小説『まんぷく』番組公式サイトより

 NHKの連続テレビ小説『まんぷく』が好調だ。11月12~17日の第7週の週間平均視聴率は21.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、放送開始から7週連続で視聴率20%台をキープしている。その好調の背景には、ヒロイン・福子を演じる安藤サクラ(32)の存在が大きいという。

「素朴だけど天真爛漫で前向きな福子をストレートに演じている安藤サクラの演技は、まさに王道の朝ドラといった雰囲気。本来の朝ドラのメイン層である40代以上の視聴者に、特に好感度が高いようです」(テレビ誌記者)

 安藤といえば、どちらかといえば“個性派女優”といったイメージも強く、これまで朝ドラヒロインのような明るく元気な役を積極的に演じてきたわけではない。また、安藤がNHKから出演オファーを受けたのは、第1子を出産した直後のこと。昨今の朝ドラは、20代前半の若手女優がヒロインを務めることが多いため、“異例のオファー”として、不安要素を指摘する声も少なくなかった。

「安藤は確かに正統派美人女優ではありませんが、演技力についてはもともと高く評価されています。NHKとしても、安藤が素晴らしいヒロインを演じてくれるという確信があってオファーしたはず。そういう意味では、想定通りの結果になっているということでしょう」(同)

 NHKの朝ドラヒロインは、オーディションで決まる場合と、NHKからのオファーで決まる場合がある。

「『まんぷく』の前に放送されていた『半分、青い。』の永野芽郁はオーディションで選ばれた主演女優で、『まんぷく』の後に放送される『なつぞら』の広瀬すずはオファーです。いずれにしろ、10代後半から20代前半の若手女優がキャスティングされるのがパターンとなっていて、20代後半になるとチャンスはなくなると言われてきました。ほとんどの朝ドラが10代後半から晩年までの女性の半生を描く物語なので、ある程度若くないと若年期を演じられないという事情もある。しかし、今回安藤が成功したことで、その傾向も変わってくると思います」(テレビ局関係者)

 つまり、今後は、安藤のような30代以上の朝ドラヒロインが誕生する可能性も高くなりそうだというわけだ。

「すでにキャリアも人気もある30代以上の女優を主演にすることは、NHKにとってもメリットは大きい。演技力の点で心配することもないだろうし、主演女優の知名度が高ければ、それだけで宣伝効果もある。視聴者の年齢層も比較的高めなので、そういった層をしっかり意識するという意味でも、若手女優よりも、それなりに活躍している30代以上の女優のほうが適切なキャスティングであるといえますね」(同)

 また、オーディションでヒロインを選ぶ際のリスクを軽減することもできる。

「例えば、のん(能年玲奈)のように、朝ドラ出演後に事務所トラブルが起こってしまうケースもある。そうなると、出演作が再放送しにくくなったり、ドラマそのものに妙なイメージがついてしまったりするんです。でも、キャリアがある女優なら、そういったトラブルに発展するリスクは低いですからね。NHKとしては、安藤でのチャレンジが成功して、かなり喜んでいるかもしれません」(同)

 NHKの朝ドラの歴史において、『まんぷく』は大きなターニングポイントとなるのかもしれない。

最終更新:2018/11/22 08:00
ページ上部へ戻る

配給映画