日テレ『ザ!鉄腕!DASH!!』、テレ朝『ポツンと一軒家』に完敗! “やらせ疑惑”の『世界の果てまでイッテQ!』陥落も時間の問題!?
#日本テレビ #テレビ朝日 #世界の果てまでイッテQ!
“王者”日本テレビにひたひたと忍び寄るテレビ朝日が、日テレの独壇場だった日曜ゴールデン帯で互角の勝負をしてみせた。
11日の午後6時30分から、2時間半スペシャルで放送された、テレビ朝日系『ポツンと一軒家』が15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークし、レギュラー番組となって以降、最高視聴率を記録。裏の日テレ『ザ!鉄腕!DASH!!』は14.6%で、同番組には完勝。さらに、“やらせ疑惑”で注目が集まった『世界の果てまでイッテQ!』の16.6%にも肉薄した。
前週(4日)、午後8時台での通常放送だった『一軒家』は14.4%で、『イッテQ!』の18.3%には、3.9ポイントの大差がついていたが、一気に差をつめて、逆転する可能性が現実味を帯びてきた。
『一軒家』は、衛星写真で発見した、人里離れた場所にポツンと存在する一軒家を訪ね、そこにどんな理由で住んでいるのかを聞き、その人生にも迫る番組で、11日放送回では長野、山形、群馬の一軒家を捜索した。特番での放送で高視聴率を連発し、10月からレギュラー番組に昇格。超人気番組『イッテQ!』の裏という厳しい条件下で、5週連続2ケタに乗せる健闘ぶりをみせている。
一方、11日放送の『イッテQ!』は、NEWS・手越祐也とガンバレルーヤがカレンダー企画に挑戦。手越はナスカの地上絵があるペルーで画伯ぶりを発揮し、寝ている奈良の大仏を巨大地上絵で再現してみせた。ガンバレルーヤはフィリピンで人魚となり、ジンベエザメと一緒に泳ぐ写真を撮影する内容だった。
5月20日放送回で、宮川大輔がラオスで開催されているという「橋祭り」に参加した様子をオンエアしたが、現地では「そんな祭りは聞いたことがない」との声が上がり、“やらせ疑惑”が浮上していると、8日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じた。この報道に対し、日テレは「今回の企画は、現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」と否定したものの、「開催実績について、毎年今回の撮影場所で実施されているような、放送上、誤解を招く表現があったことに関しまして、ご批判を真摯に受け止めております」とコメントした。
これを受け、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会は、日テレに報告書の提出を求めることを決めた。12月に開かれる次回の委員会で、問題の番組映像と合わせて精査し、対応を検討するという。BPOでの調査結果が“やらせ”と認定されなくても、“過剰演出”であることは確か。この問題がきっかけとなり、視聴者の『イッテQ!』への不信感が募り、視聴率が落ちていく恐れもあるだろう。
そうなると、日曜ゴールデン帯で絶対的な強さをみせてきた日テレの牙城が崩れかねない。『一軒家』が好調なだけに、この先、テレ朝に食われる可能性も十分ありそうだ。
(文=田中七男)
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