ジワジワとウケはじめた『僕らは奇跡でてきている』物語の鍵は、高橋一生の“素直さ”
#ドラマ #フジテレビ #高橋一生 #どらまっ子 #どらまっ子TAROちゃん #僕らは奇跡でできている
回を重ねるごとに、「おもしろい」「癒やされる」との声がジワジワ広がっている、高橋一生主演『僕らは奇跡でてきている』(フジテレビ系)。30日放送の第4話の視聴率は7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前回から0.8ポイントアップ。数字を落としていくドラマが多い中、地味に回復をみせています。このまま初回の7.6%まで数字を戻すことはできるでしょうか……?
ということで、今夜放送の5話を前に、まずはあらすじから振り返っていきたいと思います。
(前回までのレビューはこちらから)
■「コンニャク」の偉大さを熱弁する高橋一生
大学での授業中、歯の痛みを訴えだした男子生徒・新庄龍太郎(西畑大吾/関西ジャニーズJr.)を、かかりつけの水本歯科クリニックに連れていく相河(高橋)。診察を受けながら、水本先生(榮倉奈々)に、「親が歯医者だから歯医者になったんですか?」と問いかける新庄は、どうやら進路に悩んでいるようです。
相河はというと、家政婦の山田さん(戸田恵子)にコンニャクを買ってくるようにおつかいを頼まれ、スーパーで種類豊富なコンニャクを目にしたことで、コンニャクに興味を抱きます。
そして翌日、急きょ授業を休講に。タクシーでどこかに向かう途中、イノシシを発見し、追いかけてコンニャク畑に入り込んだところ、コンニャク泥棒だと間違えられてしまいます。実はそのコンニャク農家は新庄の実家で、両親から相河が来ていると連絡を受けた新庄は、面白がる青山琴音(矢作穂香)や尾崎桜(北香那)、須田巧(広田亮平)の仲良し3人とともに、嫌々ながらも群馬の実家へ帰ることに。
新庄の父から、コンヤクイモからコンニャクができるまでの製造過程を学んだ相河は、「すごい発明です!コンニャクってすごいですね」と大喜び。夕飯にしらたきが入ったすき焼き鍋をご馳走になりながら、新庄ら生徒4人に、今日聞いたばかりのコンニャクの話を我が物顔で語りだし、「存在をなくしたときにこそ、その存在感を発揮する、本当に偉大な食べ物」と、コンニャクを褒め称えます。これには、新庄の両親も大喜び。
一方、水本先生は、ケンカをしていた彼氏・雅也(和田琢磨)がクリニックにやってくるも、後輩からの呼び出しですぐに会社に戻ってしまいました。彼のケータイに届いていた、女性からのハートマークいっぱいのメールを見てしまった水本先生は、翌日、部屋にやってきた彼に思わず「雅也にはもっと合う人がいるんじゃない?」と、キツい一言を浴びせてしまい、2人は再び険悪ムードに。雅也は寂しげに部屋を出て行ってしまいました。
しかし、以前取材を受けた雑誌の編集者によれば、偶然彼に出会った際、水本先生のことを自慢気に話していたそうです。雑誌のことを隠した水本先生に、彼が「俺のことを下に見てる」と言ったのは、自分自身に余裕がなかっただけで、本当はいつも頑張っている水本先生を誇らしく思っていました。
そのことを知り、落ち込み気味の水本先生は、相河とばったり遭遇し、新庄の母にもらったコンニャクを手渡されますが、「料理しないし、味もそっけもないから」と突っぱねられます。しかし、相河は、
「味もそっけもないものだと思って見るとそうでしかない。でも、その奥に隠れた見えないものをしっかり見れば、そのすばらしさを感じることができる。それを僕たちに見せるために、コンニャクは存在している」
と熱弁します。それは彼が感じていた、「なぜコンニャクは絶滅せずに存在しているのか」という疑問に対する答えでもあったわけですが、これにハッとさせられた水本先生は、雅也の想いに改めて気がつき、「つくづく自分が嫌になる」と、コンニャクを受け取ることなく、去っていきました。
大学では、実家がコンニャク農家であることをコンプレックスのように感じていたに新庄が、「先生がコンニャクすごいって言うし、親だって俺がコンニャク屋継ぐって言ったら嬉しいだろうし」と、自分もコンニャクを作ったほうがいいのか相河に問いかけます。
相河の答えは、ノー。「僕が新庄さんなら、作りません」ときっぱり答えるのでした。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事