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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 米倉ドラマ視聴率は前番組のおかげ!?

米倉涼子主演『リーガルV』視聴率急上昇も……“実力”ではなく、前番組『科捜研の女』のおかげ!?

テレビ朝日系『科捜研の女18』公式サイトより

 米倉涼子が主演するテレビ朝日系連続ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(木曜午後9時~)第2話が18日に放送され、視聴率は18.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマーク。初回(11日)の15.0%から、3.1ポイントの大幅アップとなったが、果たして、これは“実力”なのだろうか?

 初回は裏のTBS系でオンエアされた『2018世界バレー女子 2次ラウンド 日本×ブラジル』の18.2%に惨敗を喫した同ドラマ。第2話では、強力な裏番組がなかったこともあり、18%台まで引き上げた。テレ朝の目標値は17~18%ともいわれているだけに、今回は“合格点”。ただ、必ずしも、これが“実力”とは言い切れない面もあるようだ。

「第2話の高視聴率は裏が弱かったこともありますし、前番組の沢口靖子主演『科捜研の女18』が初回とあって、注目が高く、13.4%の高視聴率を獲得し、『リーガルV』に、“いい流れ”をつくった点が功を奏したものと推測されます。従って、今後『科捜研の女』の数字が極端に下がると、『リーガルV』の視聴率はなかなか伸びない可能性を秘めているのではないでしょうか?」(テレビ誌関係者)

 改めていうまでもないが、『科捜研の女』は、水谷豊主演『相棒』と並ぶ同局の“鉄板ドラマ”で、今年で実に18シーズン目を迎えた人気シリーズ。ただ、『相棒』ほど高い視聴率を挙げるわけではなく、昨年10月にスタートした、シーズン17の初回視聴率は12.3%。それでも、前年比1.1ポイントもアップしており、『リーガルV』の視聴率上昇に貢献したのは確かのようだ。

 第2話は、主人公・小鳥遊翔子(米倉)が管理人を務める「京極法律事務所」に、世界的企業「太陽製紙」の元取締役・永島美鈴(斉藤由貴)が弁護を依頼。3人の部下から、「パワハラを受けた」と告発され、役職を解任された美鈴は、会社に損害賠償を請求する民事訴訟を起こしたが、口頭弁論直前に担当弁護士が辞任してしまい、「京極法律事務所」に話を持ち込む。当初翔子は勝ち目のない案件だとにらみ、弁護を断ろうとするが、要求している損害賠償額が3億2,000万円と聞くと、多額の成功報酬目当てに弁護を引き受け、大手法律事務所「Felix & Temma法律事務所」と対決することになる……という展開だった。

「向井理と菜々緖の唐突なキスシーンには驚きましたが、数字を挙げるためには、米倉や菜々緖のお色気シーンも盛り込む必要があるでしょうね。弱小集団が大手法律事務所に戦いを挑んで勝つという痛快な設定が、『ドクターX~外科医・大門未知子~』と似ており、『ドクターX』ファンの溜飲を下げていると思いますが、すでに第2話にして、マンネリ感が漂ってきました。翔子は弁護士資格をはく奪されており、自身が裁判、調査活動の中心にはなれないため、『ドクターX』とは違って、なにかもどかしさを感じます。初回が女子バレーに完敗したように、この先、プロ野球日本シリーズなどの注目度の高いスポーツ中継とバッティングした場合、第2話のような高い視聴率をはじき出せるかどうかは、現状では疑問符がつきますね」(同)

『ドクターX』は裏にどんな強力な番組が来ても微動だにしない強さがあったが、『リーガルV』は、裏番組の状況に左右される可能性も高く、第2話の高視聴率が持続するとは、まだ断言できそうにない。

(文=田中七男)

最終更新:2018/10/23 06:00
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