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日テレ、視聴率3冠王のプライドなし? 『ザ!鉄腕!DASH!!』がテレ東の“パクリ企画”で高視聴率ゲット!

日本テレビ『ザ!鉄腕!DASH』公式サイトより

 日本テレビには、数字を取るためなら“視聴率3冠王”のプライドなどないのか?

 9月2日放送のTOKIOの番組『ザ!鉄腕!DASH!!』が、よりによって、テレビ東京のパクリと思えるような企画で見事に高い視聴率をゲットしたのだ。

 同日、同番組のタイトルは『新宿DASH~屋上で池の水ぜんぶ入れる大作戦~』とされていた。“池の水”といえば、今やテレ東の人気番組『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』が有名。『池の水ぜんぶ抜く』は昨年1月に単発で放送開始。その後、グングン視聴率が伸びていき、4月より月イチレギュラーに昇格した。

 問題の2日は、『日曜ビッグ』枠(午後7時54分~)で、その『池の水ぜんぶ抜く』第12弾のオンエア日で、わずか4分間だけだが、『DASH!!』とバッティング。その『DASH!!』の番組タイトル名は明らかに、『池の水ぜんぶ抜く』を意識したものといわれても否定はできないだろう。

『屋上で池の水ぜんぶ入れる大作戦~』の番組内容は、東京・新宿区高田馬場の大学屋上にあるTOKIOのベース基地に、「さまざまな生き物が集まる池を作りたい」とのコンセプト。まずは、国分太一が目黒区の首都高大橋ジャンクションの屋上にある庭園を視察。そこの水辺では、300種類もの生物に加え、カルガモが来て、子どもを産む可能性があるという。そこで、「神田川沿いにあるベース基地の屋上でも、カルガモが来て、子供を産む可能性がある」として、国分、城島茂、長瀬智也の3人が、発泡スチロールで池をつくり、水はバケツに溜まった雨水を活用するといったものだった。

『DASH!!』では、過去に池に関する企画があり、日テレ側には、企画そのものをパクったとの意識はないかもしれない。しかし、タイトルの『池の水ぜんぶ入れる大作戦』は、誰がどう考えても、テレ東の番組名をパクったものだろう。

 その作戦が実ったのか、同日の『DASH!!』視聴率は16.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と高い数字をマークした。TOKIOは山口達也が脱退し、4人体制となったが、同番組は5月13日からリスタート。当初は注目も集まり、残されたメンバーへの同情票もあってか、高視聴率を記録していたが、それも長くは続かず。すぐに視聴率は低迷し、13%台にまで落ち込んだ。嵐・二宮和也が助っ人参戦した8月19日放送回でも15.5%までしか上げられなかったが、今回は6月24日の16.8%以来、2カ月ぶりに16%台をマークし、“池の水”企画は大成功に終わった。

 正直、「人のふんどしで相撲を取った」感は否めないが、次回放送回(9日)の企画は「俺たちのDASHカレー」と「グリル厄介」。この内容で、どこまで視聴率を上げられるか注目されるところ。
(文=田中七男)

最終更新:2018/09/05 16:00
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