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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > Facebookのヌード規制が“ガバガバ”

間違ってるんだから直したらどうだい? Facebookのヌード規制システムが“ガバガバ”すぎる

※イメージ画像

 昨今、暴力やポルノ表現、あるいは「ヘイトスピーチ」をはじめ、さまざまな発言に対してSNSのサービスを行う企業の規制は強まっている。

 とりわけユーザーの多いTwitterやFacebookの規制は激しい。ちょっとした発言や画像などが、作成者の意図しないところで規制されることも増えているのだ。

 Twitterの凍結はたびたび話題になっているが、Facebookの厳しさは別格。とりわけ、Facebookがユーザーから不安視されているのはヌードの規制である。ヌードの規制は、本来の目的はポルノ画像を公開するユーザーに対するもののはず。その線引きが、あまりにも無茶苦茶なのである。

 今年3月に問題になったのはドラクロワの作品「民衆を導く自由の女神」。1830年にフランスで発生した7月革命を描いたフランスの名画。ルーブル美術館に収蔵された世界的に知られた作品である。

 ところが、フランスで上演されている舞台作品が、この名画を用いた広告を作成。これをFacebookに公開したところ、いきなり「ヌードの掲載は許されない」と警告されたのである。

 さらに7月には、ベルギー政府観光局がルーベンスの名画を掲載したところ、やはりヌードであると理由で削除。これに怒った観光局は、美術館で名画を眺めている人が強制退場させられるという、皮肉たっぷりな動画を作成して話題になった。

 実は、筆者も先日こうした規制の餌食になってしまった。というのは、6月にドイツ文化会館で開催された「1968年―転換のとき」という催しについて触れた時のことである。この催しは、映画上映やシンポジウムなどを中心とした学術的なもの。なにしろ、会場のドイツ文化会館はドイツ政府の日本における出先機関。そんな催しのリンクを貼ったところ、突如「ヌードの掲載は許されない」という警告が。確かに上映作品の画像の中にモノクロの上半身裸の女性が映っているものはあるが……。

 何を考えてたんだと「異議申し立てはこちら」という項目に、これは文化的な催しであることはリンクを見ればわかる……と記して送ったが拒否されてしまった。

 どうも、投稿すると自動的にヌードを判断して掲載を拒否するシステムの様子。それはそれで未来的でいいのだが、ちゃんと問題点は修正しろよ!!

 SNSを安全に利用できるようにさまざまな処置を取ることの必要性は否定しないけど。それにしては、ずいぶんとシステムがガバガバだな。
(文=昼間たかし)

最終更新:2018/09/02 21:00
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