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日刊サイゾー トップ > 海外  > 救出された豚が晩御飯に?

洪水で溺死寸前の豚を住民総出で救出! しかし、実は「おいしくいただきました」⁉

 

住民総出の感動の救出劇、かと思いきや……

 今夏、西日本を見舞った豪雨災害では、死者225人、行方不明者11人という大惨事となったが、北京を含む中国各地でも豪雨による洪水が発生。24省区市の1,000万人超が被災した。

 そんな中、洪水にのみ込まれた複数の豚を、住民らが総出で“救出”する様子を捉えた映像が話題となっている。

 この映像は、重慶市の川辺で撮影されたもの。同市では7月初めから降り続いた豪雨で、広範囲にわたって洪水が発生。5万人以上が一時避難を余儀なくされていた。

 映像には、数十人が協力し、水位の上がった川から、豚を高台に引き上げている様子が収められている。豚は弱々しく鳴き声を上げており、まだ息があることがわかる。またある者は、笑顔を見せながら一匹の豚を背負ってどこかへ運んでいく。

 SNSの情報によれば、これらは近所の養豚場から流された豚たちだという。あわや溺死という状況から救われた豚は、どこか安堵の表情を浮かべているようにも見える。

豚を背負ってどこかへ連れ去る男性

 しかし、豚たちはその後、忽然と姿を消してしまった。実は、住民たちは豚を川から引き上げた後、それぞれ自宅に連れ帰ってしまったのだ。

 心温まる動物の救出劇かと思いきや、「のちほどおいしくいただきました」というワケだ。

 同様の事件は、約1,800キロ離れた安徽省鳳陽県でも発生していた。6月末に洪水に見舞われた同地では、付近の養豚場から約1,000匹の豚が流され、200万人民元(約3,300万円)に及ぶ損失となったという。ただ地元警察は、水に流された豚の多くは、その後、近所の人々によって連れ去られたとみており、連れ去った豚を養豚場に返すよう、SNSで呼び掛けている。しかし、現在のところ、一匹も帰っていないという。

 中国では、「洪水の夜は豚肉料理」というのが恒例なのか……。

 

最終更新:2018/08/08 18:00
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