35歳で独身の深田恭子を嘲笑する声… “結婚しない女性”への無自覚なハラスメントはいつ無くなる?
7月24日放送の『PON!』(日本テレビ系)で、深田恭子(35)が自らの結婚などプライベートについて言及した。深田恭子は「妹に子どもがいて、甥っ子なんですけど結構それで満足しています。良い部分も大変な部分も両方見ているから、お母さんって大変なんだなって思います」と語った。
深田恭子は昨年8月にInstagramで、「甥っ子…がもう1人産まれました」「伯母はもう幸せ過ぎて大変です」「あぁーんいっぱい甘やかしちゃいたい」と投稿していたが、その宣言通り、甥っ子を目一杯可愛がっているようだ。ファンからは「甥っ子が羨まし過ぎる」「おれも深田恭子の甥っ子になりたい」といった声もある。
一方で気になるのは、35歳で独身の彼女を嘲笑するような声もネット上には同時に存在することだ。「35歳はそろそろ厳しいな……明日にでも結婚しないと手遅れ」「若作りも大変だろうが、あんま無理すんなよ」「出産適齢期過ぎてるけど、一人くらいは生んでおけ」などの暴言が絶えないのはもう日常茶飯事だ。結婚も出産も本人の自由だが、やんややんやと喧しい。
そもそもこれまでの深田恭子の発言を追っていくと、現状、“結婚”にはあまり乗り気ではないことがわかる。今年6月の「シネマトゥデイ」単独インタビューでは、「今すぐ、というわけではないですが、『いつか結婚したい』という気持ちは以前と変わりありません。ただ、母親になることとか、理想の家族とか、今の段階では想像がつかない」「まず、旦那さんと奥さんの間に夫婦としての絆がないと何も始まらない。お互いを尊重し、支え合うという基盤があった上での子供であり、子育てであったりすると思うので」と慎重さを見せていた。
2010年の主演映画『恋愛戯曲 ~私と恋におちてください。~』に関するインタビューでは、「私の中で恋愛って優先順位が高くないんですよ。『仕事とオレとどっち』みたいな話をされたら、もうその時点でその男性が嫌いになりますね(笑)。強くてバリバリ仕事をしている女性に憧れるので、性格が男っぽいのかもしれません」と自己分析。彼女自身、「仕事よりも結婚が女の幸せ!」という価値観の持ち主ではないのかもしれない。
2013年、BeeTV&dビデオで配信されたドラマ『危険なカンケイ』についてのインタビューでも、深田恭子は「あまり結婚したいと思わなくて、思わないことが間違っていることなのかなとか、この年齢になったら結婚したいと思うことが普通なのかななど、よく考えますね」とコメントしていた。インタビューの中で彼女は“間違っていることなのかな”と省みていたが、正解のあるテーマではないだろう。
女性が“結婚しない”ことに理由を求めたり、訝しむことも、無自覚なハラスメントとして機能する。「するべき」「するのが普通」「したほうがいい」などといった自分の価値観を他人に託すのではなく、本人の意思を尊重して放っておけばいいのだ。
(ボンゾ)
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