サッカー日本代表「無気力試合」を“出場してない”中国が擁護! その理由とは?
#サッカー #W杯
6月28日、サッカーW杯ロシア大会で日本代表は0-1でポーランドに敗れたが、2大会ぶりに決勝トーナメント進出を果たした。日本中から歓喜の声が上がるかと思いきや、後半戦の終盤に“無気力試合”を行ったことに批判が殺到。ポーランドに負けていたにもかかわらず、決勝T進出を優先し、自陣内でパス回しをして時間稼ぎに終始したことが「フェアプレー精神に反する」ということで、後味の悪さが残った。
欧米をはじめ、世界中のメディアやサッカーファンからも同様の批判が殺到。開催国・ロシアのメディアは「サッカーをバカにした」と憤慨。英ガーディアン紙の記者は試合直後、Twitterで試合後にゴミ拾いをして世界中から称賛された日本人サポーターを引き合いに出し、「日本人サポーターでさえ、この茶番劇の“ゴミ”は片づけられないだろう」と痛烈に皮肉った。
一方、今回のW杯に出場していないのに異様な盛り上がりを見せているお隣の中国でも、このニュースは大々的に報じられている。通信社・中新社は速報で試合結果を伝え、「日本がポーランドに負けたが決勝進出 会場はブーイングの嵐」という記事を配信。「史上初:イエローカードの枚数で決勝Tへ アジアで唯一、日本だけ残った」(新浪新聞)など、淡々と結果を報じたものもあったが、「W杯最大のジョーク 世界中のサッカーファンから批判殺到」(中華網)や「日本は決勝Tに進出したが、世界のサッカー界からの敬意を失った」(新華社)という記事も。さらに「網易娯楽」は、中国で人気のセクシー女優・蒼井そらの中国版Twitter「微博」のコメントを紹介。「負けたけど決勝T進出。これも戦略。だけど私は面白くない…だけど、だけど結果は良し」とつぶやいたことを取り上げ、「W杯日本が16強に 蒼井そら『面白くない』」という見出しで報じた。
中国のSNS上でも「フェアプレーから程遠い戦い方をしたチームがフェアプレーポイントで勝ったって、何かの皮肉かい?」や「果敢にドイツに立ち向かい、勝って散った韓国チームのほうが断然かっこいい」などなど、日本チームに対し批判の声が上がっている。
しかし、批判一色ではない。擁護する声も多数あるのだ。日本代表が国内でも批判に晒されていることに対し「決勝Tに進むためなら、何したっていいじゃない。日本って本当に面倒くさい国ね」や「アジアのチームなんだから、私は日本チームの行為に賛成だ」「決められたルール内で試合をし、反則もしていない。誰も日本チームを批判する資格なんてない!」という書き込みも。一部の中国人は、せっかく決勝Tに駒を進めたのに水を差す自国民がいることが理解できないようだ。
中国人は「勝つために手段は選ばない」「結果良ければすべて良し」と合理的な思考を持つ国民性だけに、今回の日本チームの行動には、日本人以上に理解を示しているのかもしれない。
(文=五月花子)
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