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日刊サイゾー トップ > 海外  > エイズ検査で勝手に包茎手術

余計なお世話にもほどがある! エイズ検査を受けた男性、勝手に包茎手術される

 

メディアの取材の応じる、被害者の男性

 日本人を含め、モンゴロイドの包茎率は6割以上ともいわれている。中国でも、「ひとつ上の男」を目指し、包茎手術に踏み切る男性は少なくないが、そんなつもりはないのに勝手にやられてしまうのは問題だろう。

 広東省の省都・広州に住む陳さんは先月、酒に酔った勢いで見知らぬ女性と一夜を過ごした。それからというもの、熱が出たり、体の調子が悪い日が続いたため、エイズにかかってしまったのではないかと心配になり、病院で検査を受けることにした。

 診察台の上に寝かされて下半身の検査を受けていると、医師から突然「あなたは病気にかかっている。すぐに手術をしなければならない」と宣告された。

「いや、まだ心の準備が……」と陳さんが口を開く間もなく、医師は「もうペニスを切り開いて手術を始めています」と告げたのだった。

 包皮を取り除いた医師はさらに「ペニスに腫瘍があり、それを取り除かなければならない」と、陳さんに対して手術の同意書にサインするよう迫った。

 片手にメスを持ってサインを迫る医師を目の前にして、陳さんはただ従うしかなかった。手術費は2万元(約34万円)にも及んだ。

 ところが手術後、医師から思わぬ事実が明かされた。「あなたは病気にかかっていませんでした」。おそらく医師は、陳さんの一夜の情事の件を知り、勝手に手術しても訴えられることはないと高をくくっていたのだろう。

 誤チン、否、誤診に怒った陳さんは、この件をメディアに告発し、事件を大っぴらにしたのだった。現在、陳さんと病院側は賠償金について協議中だという。

 日本だったら病院が一時閉鎖に追い込まれるほどの事件だが、中国ではこんなことは日常茶飯事である。

(文=佐久間賢三)

最終更新:2018/06/10 16:00
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