日大アメフト部問題でも独走した「週刊文春」のスクープ力! 内田前監督の“自供テープ”も……
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事・第1位
「日大アメフト監督『14分の自供テープ』」(「週刊文春」5/31号)
同・第2位
「『タックル問題』どこ吹く風でアタタタタ、日大ドンが渦中にパチンコ三昧」(「週刊文春」5/31号)
同・第3位
「『内田監督』が1プレーで壊した日大『危機管理学部』」(「週刊新潮」5/31号)
同・第4位
「日本大学の解剖」(「週刊ポスト」6/8号)
同・第5位
「日大『悪質タックル』事件 核心証言、せんぶ書く!」(「週刊現代」6/9号)
同・第6位
「愛媛県知事中村時弘独占90分!」(「週刊現代」6/9号)
「『安倍よくないね!』<見え透いたウソ>に愛媛の怒り」(「週刊文春」5/31号)
同・第7位
「朝日新聞女性記者が上司から無理矢理キス!?」(「週刊文春」5/31号)
同・第8位
「三浦春馬、トップモデルと深夜のデート愛-人気俳優の初々しいプライベート」(「フライデー」6/8号)
同・第9位
「『西城秀樹』傷だらけのプライバシー」(「週刊新潮」5/31号)
同・第10位
「イギリス電『CA監禁凌辱』の男は開成出身」(「週刊新潮」5/31号)
同・第11位
「本音は会いたい大統領」(「AERA」6/4号)
同・第12位
「株主総会直前に大株主が本誌に宣言!『東芝・車谷会長の退陣を要求する』」(「週刊現代」6/9号)
同・第13位
「『中韓』もかくやの『本家』『元祖』大論争-カレーの自由軒に家系ラーメン」(「週刊新潮」5/31号)
同・第14位
「歯科医を疑え!」(「週刊現代」6/9号)
「10年前の歯科治療があなたの体を蝕んでいる!」(「週刊ポスト」6/8号)
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
先週は日大旋風が吹き荒れた。といってもいい話ではなく、呆れ果てたポン大の面々に日本中からブーイングが巻き起こったのだが。
その話はあとでするとして、現代とポストは期せずして歯科医問題を特集している。
ポストは巻頭で、手抜き銀歯や健全な歯まで削る、いい加減な神経治療では全身に細菌感染が広がるなど、10年前の歯科治療があなたの体を蝕んでいるという恐ろしい特集だが、今頃10年も前の歯の話をされてもなというのが、私の正直な感想である。
現代も、インプラントをすすめられたら、「インプラントを入れて5年後、10年後、他の歯はどうなりますか」と尋ねろ、とりあえず削りましょうといわれたら、「口腔内のデータをください、虫歯の原因、再発予防法を教えてください」と聞けという、ポストと同趣旨の、歯科医を信用してはならないという特集である。
私も、いくつかの歯医者にかかったが、確かに、歯科医には月とスッポンぐらいの力量の差があると思う。
こうした不易流行の問題をやるのはポストの得意手だが、現代までなぜと思わざるを得ない。
だが先日、現代の編集部員からこんな話を聞かされた。
「最近は、ポストに抜かれる週が多いんです。われわれも現代のほうが週刊誌らしいと思うのですが、売れ行きが悪いため、編集長は、ポストの健康ものや相続税特集など、そうした企画を取り入れてやる方向になってきました」
どちらも20万部そこそこの争いで、そこに最近は新潮が加わったという。文春も決してよくはなく、30万部そこそこだそうである。
スクープを飛ばしても部数には反映しない。それならポストのように、健康雑誌に特化した企画で、高齢者をターゲットにしたほうが、取材費はかからないし、効率的だというのだ。
困ったものだ。今のポストは、正直、私には読むところがない。
やはり月曜日に出るからには、今週はこういうテーマを知っておいた方が仕事にプラスになるよという特集が頭に欲しい。
いつ出てもいい、月刊誌や季刊雑誌のような特集では、何のための週刊誌か。
そう思うのだが、どうやらそういう方向にはなっていないようである。
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