地元では怒りの声も……人気居酒屋チェーン・塚田農場が産地偽装で宮崎県民も唖然
2018/05/27 21:00
#企業
「こんな偽装をされて、風評被害も甚だしいですよ」
宮崎県出身者に話を聞くと、そんな怒りの声を上げた。
居酒屋チェーン「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニーが、看板メニューである鶏肉の産地を虚偽表示していたことが発覚したのである。
その「虚偽」の内容は唖然とするものだ。
店名に「宮崎県日南市 塚田農場」と看板を掲げて、宮崎県の「みやざき地頭鶏」など、地鶏を使用していることをウリにしている同チェーン。そのメニューでも、ページを割いて厳選された地鶏を使用していることを記している。
ところが、実際には一部のメニューでは地鶏ではなく、タイ産のブロイラーを使用していたのだ。メニューをよく読めば確かに理解はできるのだが、たいていの人が誤解する記述。それが、消費者庁から「景品表示法違反(優良誤認)」と指摘されたのである。
メニューには「地鶏一筋」など、企業理念としてこだわりを示していたのが「塚田農場」の特徴。宮崎県産の地鶏を使い、地鶏と宮崎県を強調してきただけに、宮崎県の風評被害への懸念と怒りは大きい。
「宮崎県内の養鶏農家で、同社が取引先になっているところは多いのです。これで取引を停止するというわけにはいきません。ただ、一部のメニューでブロイラーを使用していたとはいえ、ブランドイメージ全体にも風評被害を及ぼすのは避けられません。宮崎県民で怒らない人はいませんよ」(地元紙記者)
宮崎県民はカンカンのこの事件だが、消費者庁は指摘したのはメニューの表示。ということは、口にして「これは地鶏じゃない!!」と気づいた客はいたのか、いなかったのか。そこも気になるところだが……。
(文=是枝了以)
最終更新:2018/05/27 21:00
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