結局、二次創作はどうなの? 「pixivFANBOX」に議論噴出! ……でも、やってみなくちゃわからない?
イラストコミュニケーションサービス「pixiv」を運営するピクシブの新サービス「pixivFANBOX」が、予想外の視点から議論を呼んでいる。4月、本格的に稼働を始めた「pixivFANBOX」は、クリエイターの創作活動を継続的に支援するサービスだ。
ファンは、クリエイターが設定した支援プランの中から、提示されたさまざまな内容や金額を任意に選択し、クリエイターを支援することができる。課金は月額制。
同様のスタイルで、ファンがさまざまなジャンルの人を支援するシステムは存在する。そうした中で登場した「pixivFANBOX」は、ファンが好きなクリエイターを支援するコミュニティを、より身近なものにすることになりそうだ。
しかし、ここに思わぬ問題が起きている。
二次創作の扱いをめぐる問題がそれだ。よく知られているように「pixiv」には、二次創作作品も多数。もし、こうした作品を公開しているクリエイターが、ファンからお金を集めて作品を描くことは「著作権的にアウト」「海賊行為だ」などと指摘されているのだ。
一方で「個人を支援してるのであって、二次創作された作品を買っているわけではないから、セーフではないか」という意見も、
こうした議論が溢れる状況に「pixivFANBOX」の公式Twitterは、すぐに反応。ユーザーの問い合わせに対して、次のようなツイートを行っている。
実際、どういった作品を支援されたクリエイターが作っていくのか。二次創作された作品に対して権利者が、著作権侵害を申し立てるかなどは、起こってみないとわからない。
現に、コミックマーケットのような同人誌即売会や、同人誌などをショップで販売する行為は当たり前に行われている。でも、これも権利者に訴えられたらアウト。あくまで権利者の「お目こぼし」で、同人誌は存在しているもの。
「pixivFANBOX」は、原則的にはクリエイターもファンも喜ぶ理想的なシステム。とはいえ、さまざまなケーススタディが蓄積されていない状況ではトラブルも発生するであろう。
今後、どのように発展していくのか。利用しながら検証してきたい。
(文=是枝了以)
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