ウンコを投げ付け、建設現場放火! 中国で“風水狂信者”による「トンデモ行動」が横行中!!
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中国では、役所や学校を建設する際、風水によって建物の向きや位置を決める文化がある。風水の起源は殷・周時代にさかのぼるというから、実に3,000年に渡って中国社会に影響を与えていると言っても過言ではない。
しかし、風水を過信するあまり、過激な行動に出る者もいるようだ。
「新浪新聞」(4月14日付)によると、先月29日、広西チワン族自治区南寧市の住宅に、何者かによって大便がバラ撒かれる事件が発生した。
記事によると、南寧市に暮らす男性・カさんは、数日に渡り自宅の玄関先に置いた荷物が盗まれる被害に悩まされていたという。そこで、防犯のため玄関先に監視カメラを設置。それから数日後の先月29日、異変は突然起こった。玄関先から異様な悪臭が立ち込めてきたのだ。
そこで、玄関を開け辺りを見回すと、なんと軒先に大便や小便がバラ撒かれていたのを発見したのだという。軒先には大量の小便で尿だまりができており、その中に大量の大便が確認できたという。
カさんがさっそく玄関先に取り付けた監視カメラで犯人の姿を確認したところ、隣に住む中年女性がペットボトルに入れた液体をカさんの軒先に撒いている姿が映っていた。怒り心頭のカさんが隣に住む中年女性を問いただすと、女性は「あなたが防犯カメラを設置したことで、我が家の風水に悪影響を及ぼすようになった。腹が立ったので、自分の排泄物を撒いた」と、信じられない犯行動機を口にしたのだ。
カさんは警察に被害届を提出し、警察は犯人の女性を逮捕した。女性は罪を認め謝罪を申し出たため、2人は和解に向け協議しているという。
このほかにも中国では風水にまつわる事件が実に多い。昨年末、福建省で仏具の生産工場が放火され全焼する事件が発生した。犯人は工場の付近に住む住民で、犯行動機について「風水によると、先祖の墓が工場によって悪い影響を受けていたことが分かったから」と、供述したのだった。
長く人々の拠り所とされてきた風水だが、風水狂信者のトンデモ行動に巻き込まれる被害者はたまったものではないだろう。
(文=青山大樹)
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