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日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル  > モー娘。加賀楓、観光大使就任の奇跡

ヲタの妄想が現実に! モーニング娘。’18加賀楓の「加賀温泉郷観光大使」就任という“小さな奇跡”

モーニング娘。’18 13期・14期オフィシャルブログより

 モーニング娘。’18の13期メンバー・加賀楓が、石川県の「加賀温泉郷」観光大使に就任した。人気アイドルが自身の出身地の観光大使に選ばれることは珍しくないが、加賀は石川県出身ではなく、東京都出身。名前こそ「加賀」でかぶってはいるものの、特に石川県と関係がないのだ。

 そもそも加賀が観光大使に選ばれるきっかけとなったのは、ファンの呼びかけだった。石川県南加賀の粟津、片山津、山代、山中の四温泉でつくる加賀温泉郷協議会は「加賀四湯博」として以前からキャンペーンを実施しており、その2017年度のポスターに女性モデルの写真と「その疲れに加賀が効く。」とのキャッチフレーズがデザインされていた。それを見たモー娘。ファンが、「加賀をポスターに起用してほしい」とネットで声を上げ始め、さらには加賀の写真を使ったポスター画像を自作するファンまで登場したのだ。

 その様子が加賀温泉郷協議会の広告を制作しているプランナーの大久保浩秀氏に届くと、大久保氏はTwitterに「次回の加賀温泉郷ポスターに加賀楓さん出てくれないかな。予算が少ないのでタイアップだとうれしいんだけど…」と投稿。すると、多くのモー娘。ファンが反応したのだ。アイドル事情に詳しい雑誌編集者は、こう話す。

「同地では、『加賀温泉郷フェス』と銘打ってバンドやアイドルが出演する音楽フェスも行っていて、音楽ファンの間ではちょっと知られる存在でした。その絡みもあり、ハロプロファンで知られる音楽プロデューサーの劔樹人(つるぎ・みきと)氏が、大久保氏とモー娘。が所属するアップフロントプロモーションとの橋渡し役となったことで、実際に話が進んでいったようです」

 3月31日・4月1日には、パシフィコ横浜で、ハロー!プロジェクトメンバーを含むアップフロントグループのタレントが出演する『遊ぶ。暮らす。育てる。 SATOYAMA&SATOUMIへ行こう2018』というイベントが開催。そこで加賀温泉郷もブースを出展した。

「ブースでは、加賀温泉郷が今回のイベント用に作ったオリジナルTシャツを販売したのですが、かえでぃー(加賀楓のニックネーム)ヲタが殺到して、正味15分くらいで売り切れてしまったそうです。局地的ではありますが、かなりの盛り上がりだったようですね」(同)

 そして、ついに加賀は同温泉郷観光大使に就任。「加賀四湯博」の2018年度ポスターの撮影も終了したという。

「事務所が直接Twitterなどでアピールする場合は別ですが、ファンの勝手な盛り上がりから、実際に仕事に結びつくケースはまれ。しかも、アップフロントというと、昔ながらの事務所なので、決してフットワークが軽い方ではありません。にもかかわらず、ファンのつぶやきからしっかり仕事につながったのですから、なかなか画期的なケースですね。アップフロントの体制も変わってきたのかもしれません」(芸能事務所関係者)

 加賀の観光大使就任は、モーニング娘。’18としても同温泉郷としても、ともにメリットがある。

「観光大使の仕事は、自治体や観光協会からタレントに対してほとんどギャラが出ないケースもあります。観光大使を務めることでその地域でのイベント出演や営業が増えるので、観光大使そのものでギャラが出なくても、結果的には大きなメリットがあるわけです。今回のケースでのギャラ事情は不明ですが、おそらくほぼノーギャラに近いでしょう。加賀が観光大使をすることで石川県でのコンサートなども開きやすくなるし、北陸地方での宣伝活動もしやすくなる。単純にネットなどで取り上げられてニュースになる機会も増えるし、双方にとってのメリットは大きいと思います」(同)

 ハロプロといえば、モーニング娘。’18以外にも、アンジュルムやJuice=Juiceなど、ほかにもグループがたくさんあり、それぞれが全国ツアーを行っている。加賀が観光大使をしていれば、北陸地方におけるほかのグループの宣伝にもつながるだろう。また、Juice=Juiceのリーダー・宮崎由加は石川県出身であり、コラボ企画の可能性もありそう。ファンの熱心な呼びかけが、思わぬ形でビッグビジネスに広がっていくかもしれない。

最終更新:2018/12/12 17:49
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