野沢雅子モノマネで月収100万円! 「給料手渡し」だけじゃない“老舗”太田プロの特殊な事情
#お笑い #太田プロ
声優の野沢雅子のものまねでブレーク中のアイデンティティ・田島直弥が、4月14日に放送された『ジョブチューン』(TBS系)に出演し、月収が「100万円にいくかどうかの数字」であると、現在のギャラ事情を暴露した。さらに所属の太田プロダクションは、若手芸人に対する給料が手渡しのため、100万円をまとめる帯封を記念に取ってあるようだ。
太田プロは関東の芸能事務所の老舗である。山田邦子や片岡鶴太郎が所属するほか、かつてはビートたけしや爆笑問題が在籍したことでも知られる。たけしは円満独立だが、一方的に独立した爆笑問題は3年間にわたって業界の仕事を干されるなど、1990年代までは圧倒的な影響力を保持していた。太田プロは給料手渡しのほかにも、ほかの事務所と異なる特殊事情が多い。
「よく知られているのは夕方4時の電話ですね。所属タレントは自ら電話をかけて明日の仕事の予定を問い合わせるそうです。現在は司会者として再ブレークを果たした有吉弘行は、猿岩石解散後、長きに渡るどん底時代を経験しますが、そのころは夕方の電話がその日、唯一の予定でした。もちろん仕事なしの日が続き、電話のあとはスーパーの商品が見切り販売になる時間をじっと待つだけの日々だったようですね」(放送作家)
仕事がない芸人にとっては、なんともツライ行事である。だが、それによって己の需要を知る芸能界の厳しさ知らしめる目的もあったのだろう。かつては、太田プロは金にもシビアであった。
「土田晃之は若手時代はU-turnというコンビ活躍しており『ボキャブラ天国』シリーズ(フジテレビ系)への出演でブレークを果たします。しかし給料制のため、どれだけ稼いでも給料は20万円程度だったそうですね。ほかの事務所に所属するボキャブラ芸人が外車を買うなどウハウハな中、ワンメーターだけタクシーに乗って電車で帰る暮らしでした。これはつらいと、土田が上層部に直談判したことにより、若手芸人の歩合制が導入されたともいわれています」(同)
ただ、仕事がなければ歩合制も地獄となる。有吉は仕事が減ってくるタイミングで給料制から歩合制に切り替えられたというから、タレントの浮き沈みをしっかりと見ている事務所なのは確かだろう。
(文=平田宏利)
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