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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > ドワンゴ、コスプレ市場参入は迷走?

コスプレイヤー市場への参入は迷走? 多角化? 「ニコニコ動画」の改善も始めたドワンゴの行方

「COSPLAY AGENCY」公式サイトより

 もう手当たり次第なのか……。ドワンゴが、新たな挑戦として始めた、コスプレイヤー専用のエージェンシーサービス「COSPLAY AGENCY」。もはや、『ニコニコ動画』では稼げないとなった中での暗中模索か、それとも遠大な展望があるのか。

 この「COSPLAY AGENCY」は、企業などから依頼を受け、イベントやメディアへの出演の増えているコスプレイヤーをキャスティングする、いわば芸能事務所的な業態だ。ドワンゴでは、これまで「池袋ハロウィンコスプレフェス」などの運営実績があるが、これを背景に新たな展開を模索しているものとみられる。

「ニコニコ動画はオワコンといわれていますが、ドワンゴ自体に、まだまだ会社としての体力はあります。近年、下手なテレビタレントよりも集客力を持つコスプレイヤーに目を付けるのは、ビジネスとしては正しい。ただ、これでニコ動の凋落した部分を支えられるとは思えません」(芸能関係者)

 一時の隆盛を知るユーザーにとっては、もはやニコ動は過去のコンテンツ。よくも悪くも話題になるYouTubeに、大きく水をあけられていると言わざるを得ない。

 ただ、経営の多角化の一方で、もともとの屋台骨ともいえるニコ動の改善も進んでいるという。

 今年1月には「動画と生放送サービスの改善報告会」を開催。この席ではログインなしでの視聴、フルHD動画視聴や投稿機能の改善など、サービス全般に関して大幅な見直しが行われることが発表された。

「2018年中には、インターフェース全般も含めて、大幅な改善が行われる見込みです。ユーザーにとってはかなり使いやすい動画投稿サイトになるでしょう。ただし、それによって離れてしまったユーザーが戻ってくるかは未知数ですね」(事情を知る関係者)

 かつてのニコ動は、そのカオスっぷりゆえに、文字通り毎日がお祭りのような楽しさだった。あの楽しさをもう一度楽しめるなら、とてもうれしいと誰もが思うのではないか。
(文=是枝了以)

最終更新:2018/04/18 21:00
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