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【wezzy】

『めちゃイケ』の視聴率はいつから一桁台だったのか

 3月31日の5時間10分特番をもって約22年の歴史に幕を下ろす『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)。かつて圧倒的人気を誇るバラエティ番組だったが、継続は難しくなった。ただ、むしろよく22年も続いたという見方もできる。『めちゃイケ』が終了するタイミングは、過去にもあったからだ。

 一度めは2006年、深夜番組時代からのレギュラー出演者だった極楽とんぼ・山本圭壱(50)の離脱だ。山本は『めちゃイケ』ではハチャメチャな行動で番組をかき回す役を一手に引き受けていた。実は内気な岡村隆史(47)、『スッキリ』(日本テレビ系)で朝の顔になった加藤浩次(48)、シュールなよゐこやオアシズなどレギュラーメンバーを引っ張る役回りだった山本。しかし06年7月、山本は社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズの遠征試合で北海道函館市を訪れていた際、夏祭り会場で同チームの他選手がナンパした未成年の少女たちにホテルの部屋で酒を飲ませ、性行為に及んだ。被害少女は「強姦された」と被害届を警察に提出、山本は事情聴取を受け書類送検された。同年10月に被害少女と保護者、山本間で示談が成立し、被害側が告訴を取り下げたことで山本は不起訴処分となっている。事件を受けて山本は『めちゃイケ』をはじめすべての出演番組を降板、吉本興業からも解雇された。

 2010年には番組の看板である岡村隆史が、体調不良による一時離脱を余儀なくされた。これが二度めの番組終了危機だったが、その間に行った「めちゃイケ新メンバーオーディション」での大量増員が、今思えば本格的な終わりの始まりだったのかもしれない。ここでジャルジャル、たんぽぽ、敦士(42)、重盛さと美(29)、三中元克(27)と大量に新メンバーを加えたが、人数だけ増えたもののそれぞれのキャラが薄く視聴者離れにつながったと考えられる。2010年後期までは新メンバーオーディションの模様が注目を集めて平均視聴率も10%台半ばをキープしていたが、一時のことでしかなく、視聴率は低下していく。

 2012年には中嶋優一プロデューサーから番組を引き継いだ明松功プロデューサーをメインに押し出した企画「ガリタ食堂」が始まった。同企画は好評を集め、一時期は「ガリタ食堂」ばかりを放送していたものの、結果的に『めちゃイケ』は飲食店紹介と、宣伝でゲスト出演する俳優たちの告知の場と化してしまった。この頃からフジテレビ全体の視聴率も落ちていっており、2012年3月のスペシャル放送は視聴率8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)の大コケを記録。しかし8.4%で“大コケ”と言われても、今思えばこのときは好調なほうだった。

 2016年1月には4.9%の最低視聴率を記録し、2017年には5~6%台が定位置に。ネットでは口さがなく「オワコン」と揶揄する書き込みが増えた。テレビ東京系で始まった裏番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』に負け続けの状態になっている。今年1月放送の中居正広(45)をゲストに招いたスペシャル『めちゃ×2イケてるッ! 中居&ナイナイ日本一周FINAL』も、注目度は高かったものの実際の視聴率は6.4%だった。

 3月29日に公開されたオリコンのインタビューでは、矢部浩之が「やっぱり、ファンが喜んでくれる最後にしたいですね」と最終回について語っている。人間誰しも成長しライフスタイルも変化していくが、かつて『めちゃイケ』を愛していた視聴者は最終回だけでも見に戻ってくるだろう。青春時代を『めちゃイケ』とともに過ごした世代にとっては、笑って泣ける最終回になるかもしれない。

(ボンゾ)

最終更新:2018/03/31 07:15
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