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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国人、ベネチアの運河で食器を洗う

“水の都”ベネチアの運河で食器や体を洗う人々……中国人観光客の「マナー違反」ここに極まれり!?

広場の噴水で食器を洗う中国人観光客の姿

 日本は言うに及ばず、世界中の観光地で、今や中国人観光客を見かけない日はない。中国観光研究院によると、2017年に海外旅行した中国人の総数は1億3,000万人を突破したという。日本の総人口に匹敵する数の人民が海を渡り、旅行を楽しんでいるというわけだ。

 そうした中国人観光客のマナーの悪さが海外の観光地で問題になることも、珍しくない。日本の観光地においては、約5年ほど前から中国人観光客のマナー違反やルール無視が指摘されるようになっていたが、近年は中国政府の啓蒙活動や生活水準の上昇で、徐々にマナーは向上しているとみられていた。

 しかし実際には、まだまだマナーの悪さは改善されていないようだ。香港メディア「蘋果日報」(3月28日付)によると、22日に世界的な観光名所であるイタリア・ベネチアのサン・バルトロメオ広場にある18世紀の著名な劇作家カルロ・ゴルドーニの彫像前で、中国人観光客が行った行為に非難の声が殺到しているという。

 中年の中国人観光客のグループは、観光中に腹が減ったのか、突然、彫像前のスペースにゴザを敷き、中国から持参したカップラーメンに魔法瓶のお湯を注ぎ、ザーサイや腸詰めをトッピングして食べ始めたというのだ。これだけでも驚くが、なんと彼らは食べ終わったあと、広場の噴水で箸や茶碗を洗ったというではないか! こうした傍若無人な振る舞いに驚愕した地元民がスマホで一部始終を撮影し、SNSに投稿。イタリア人の間で大ブーイングが起こったことで、地元紙などが相次いで報じ、中国人観光客のマナーの悪さに苦言を呈した。

 ベネチアには多くの中国人観光客が訪れ、たびたびマナー違反が問題となっている。2015年夏には、同地最大の観光名所である大運河で、なんと裸になって沐浴する中国人観光客の姿が捉えられ、現地で騒動になったこともある。ゴンドラ行き交う大運河に浸かる中国人男性に、同じツアー客の中国人女性が背中を流す姿はイタリアだけでなく、世界中でニュースとなった。中国内からも「まるで中国の田舎の小河の光景そのものだ」と皮肉る声も上がった。

2015年に報じられた中国人観光客のベネチア大運河での沐浴の様子(台湾・「三立新聞」ニュースより)

 ベネチアで悪評が立っている中国人は、観光客だけにとどまらない。現地在住の中国人の悪行が話題になったこともある。

「今年1月、ベネチアのレストランで食事をした日本人の大学生4人が、ステーキとワインなどで約15万円請求される『プチぼったくり事件』があったのですが、地元メディアの取材により、このレストランのオーナーは同地に移民した中国人であることがわかったのです。このレストランは、どうやら常習的に中国人観光客からもぼったくっていたそうで、近年、日本でも問題になっている『同胞が同胞を騙す』という構図そのものです」(中国事情に詳しいライター・吉井透氏)

 欧州各国は、文化の違いからくる中国人観光客との軋轢に頭を悩ませ、ホテルなどの観光業は中国文化に理解を示そうと、さまざまな努力をしているという。現地の人々のそうした努力もむなしく、中国人観光客のマナーの悪さは一向に改善される兆しはないようだ。
(取材・文=金地名津)

最終更新:2018/03/31 21:00
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