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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 石原さとみ“脱恋愛ドラマ”が功を奏す

石原さとみ、“脱フジテレビ”“脱恋愛ドラマ”路線が功を奏す! 死体解剖ドラマ『アンナチュラル』でも潜在視聴率の高さを証明

『石原さとみ 2018年 カレンダー 壁掛け B2 CL-171』(ハゴロモ)

 石原さとみが主演を務めた、1月期のTBS系連続ドラマ『アンナチュラル』が全話平均11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率で幕を閉じた。

 2ケタに乗らなかったのは、第5話(9.0%)、第7話(9.3%)の2回のみ。ただし、いずれも高い視聴率を獲得した、平昌五輪の開会式や女子カーリングの中継とバッティングした影響とみられ、そのほかの回はコンスタントに10%超えを果たした。初回は12.7%と好発進し、最終回は自己最高の13.3%で有終の美を飾り、連ドラとしては理想的な終わり方だった。

 今ドラマの舞台となったのは、架空の専門機関「不自然死究明研究所(UDIラボ)」。石原は、同所に勤務する法医解剖医の三澄ミコト役を演じ、死体を解剖することで「不自然死(アンナチュラル・デス)」の裏側にある謎や事件を解明していくというストーリーだ。

「死」をテーマにしているだけに、暗い作品になりがちだが、石原が主演することで、重暗いドラマにはならなかった。これこそ、石原が持つ明るいキャラクターがプラスにはたらいたものと思われ、作品自体の評価も高く、高視聴率につながったようだ。

 つい数年前まで、石原といえば、フジテレビ専属のイメージで、出演作品は恋愛ドラマばかり。2012年7月期にヒロインを務めた、『リッチマン、プアウーマン』以降、出演した連ドラは、『失恋ショコラティエ』(14年1月期)、『ディア・シスター』(同10月期)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(15年10月期)と、すべてフジでの恋愛ドラマだった(いずれも主演)。視聴率は、どれも2ケタ超えを果たしたが、「石原=フジの恋愛ドラマ」のイメージが、どっぷりついてしまっていた。

 そんな中、転機となったのは、20代最後の主演ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系/16年10月期)だ。同ドラマには恋愛要素も含まれていたが、基本的には、地味な“校正”という仕事をテーマにした、“お仕事ドラマ”だった。それでも、世に校正の仕事を知らしめ、12.4%の高視聴率をマークした。

 そして、今回の『アンナチュラル』では恋愛要素はほぼなしで、高い数字を記録した。視聴率低迷に沈むフジで主演を務めた多くの大物俳優・女優が、低い数字で赤っ恥をかかされてきたが、その点、石原は早々にフジに見切りをつけ、他局に転じた。恋愛ドラマでなくても、『校閲ガール』『アンナチュラル』と、2作連続で2ケタ視聴率をマークした、その“潜在視聴率の高さ”はホンモノのようだ。これで、石原は女優としてのポジションをランクアップさせたのは間違いない。次に、石原をオファーするのはどの局になるか、注目されるところだ。
(文=田中七男)

最終更新:2018/03/30 06:00
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