また調整能力のなさが露呈……『ブギーポップは笑わない』緒方剛志氏の怒りは電話一本ですんだハズ
#アニメ #マンガ #KADOKAWA
待望のアニメ化が話題となっている『ブギーポップは笑わない』。その盛り上がりに水を差す騒動になっているのが、原作小説でイラストを担当している緒方剛志氏の怒りのツイートだ。これをめぐって、またぞろKADOKAWAの調整能力のなさに呆れる声が出ている。
この問題の発端となったのは、アニメ化が発表された直後からの緒方氏の一連のツイートだ。
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まぁなんつーか。ねじ式のキャラがわたせせいぞうの世界に来た気分。僕は一ミリも仕事をさせていただいていないので正月の挨拶と思って皆さんに「おめでとう」
— 緒方剛志@ogata_kouji) 2018年3月10日
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緒方氏は「僕は一ミリも仕事をさせていただいていない」などと発言。さらに、ティザービジュアルが公開されると「てめー誰だ。一回も見たこともない。家にコピー紙一枚、JPEG一枚来たこともない絵が公式とか言ってて笑う。笑わないのに」と激怒のツイートを繰り返したのだ。
緒方氏の怒りの原因は、アニメ化にあたり、まったく携わることができていないこと。現在公開されているスタッフ一覧では、緒方氏は「原作イラスト」と表記。キャラクターデザインには澤田英彦氏の名前がクレジットされている。澤田氏はマッドハウスに所属し『ワンパンマン』の作画監督などを担当してきた人物。今回が初のキャラクターデザインでの参加となっている。
どうも20年あまり読み継がれた名作のアニメ化でありながら、緒方氏本人は何ひとつ関わらせてもらえていない怒りが爆発した様子だ。
「もちろん原作のイラストレーターがアニメに口を出す権利なんてありません。とはいえ、緒方氏はキャリアも長いですし、作品もラノベ史上に名高い名作。当初注目されたのは、緒方氏のイラストも大きな要因でした。なのに、1ミリもアニメに関われないとなれば、あまりいい気分じゃないでしょう。編集者にはそれを察知して、話くらいつけておく余裕がなかったんでしょうか。またKADOKAWAか……と思ってます。電話の1本でもしておけばよかったのに、していなかったんでしょうか?」(あるラノベ編集者)
なお、緒方氏の記した「ねじ式のキャラがわたせせいぞうの世界に来た気分」の作品は、江口寿史氏の短編集『江口寿史の爆発ディナーショー』(双葉社)に収録された「わたせの国のねじ式」で読めることは、記しておきたい。
(文=特別取材班)
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