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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > マグロ漁師特番で判明した強みとリスク

『マグロに賭けた男たち』で判明した“素人密着モノ”の強みとリスク

テレビ朝日系『マグロに賭けた男たち2018~あの悲運の漁師は?極寒の死闘SP~』番組サイトより

 2月18日にテレビ朝日系で放送されたマグロ漁師密着ドキュメント『マグロに賭けた男たち2018~あの悲運の漁師は?極寒の死闘SP~』が、並み居る強豪を前に11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の視聴率を獲得。“素人密着モノ”の強さを見せつけたが、現場では素人ならではの苦労もあるようだ。

『マグロに賭けた男たち』は、マグロの一大ブランドである「大間のマグロ」の漁師に密着したドキュメント番組。同シリーズはすでに15年近くの歴史を持つ長寿人気シリーズだが、18日放送は苦戦が予想されていた。テレビ情報誌記者が語る。

「“悲運の漁師”と呼ばれる山本さんを中心とする『マグロに賭けた男たち』ですが、今回は、『イッテQ!』(日本テレビ系)、『平昌五輪 スピードスケート女子500m決勝』(TBS系)、『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)と、裏番組が超強力だったので、数字は伸び悩むものと思われました。ところがフタを開けてみれば、11.5%とキッチリ2ケタを取ったのは立派です。視聴者にとっては、似たようなタレントが似たような内容のことをやるバラエティよりも、計算ができない素人の方が面白いのでしょう。素人密着モノの強さを見せつけられました」

 ジャンルは異なるが、かつての『痛快!ビッグダディ』シリーズ(テレビ朝日系)や、日テレがおよそ20年にわたって密着した“石田家“(『7男2女11人の大家族石田さんチ!』)といった大家族モノは、低迷するテレビ局にとって救世主的な高視聴率番組。ビッグダディなどは、一時はタレントとして引っ張りだこだったが、時には素人ならではのトラブルもあるようだ。番組制作スタッフが語る。

「マグロドキュメントは、複数の局がやっています。漁師には当然ギャラを払っていますが、慣れてくるとギャラ交渉をするようになるんですよね。芸能人と違ってテレビ局になんのしがらみもないので、『じゃあもう出ないよ』みたいな(笑)。大食い番組では、あるチャンピオンが別の局の大食い番組の引き抜きにあってあっさり他局に移り、“永久出禁”になりました。大家族モノでは、かつて、家族の1人が警察沙汰を起こして、撮りためたテープが全部お蔵入りになったものがあります。また、子どもの1人が事件を起こして更生施設に入った別のケースでは、『全寮制の学校に入った』と説明して乗り切ったそうです」

 つまらない芸能人にバカ高いギャラを払うぐらいなら、アクの強い素人の方がよっぽど面白いが、“ハイリスク・ハイリターン”なのは間違いないようだ。

最終更新:2018/03/02 12:00
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