りゅうちぇるの歌手デビューが「飽きられた末の迷走」じゃない確かな理由
2月14日、りゅうちぇる(22)が“RYUCHELL”名義で音楽活動をスタートし、デビュー曲「Hands up!! If you’re Awesome」を配信した。1年前からデビューの準備を始めて、ついにスタートしたという音楽活動に対し、RYUCHELLは「この曲も、そしてこれから続いていく曲も、自分らしくこだわった歌を届けられるように、聞いてくださったみなさんにとって自分らしい自分で、キラキラと明日を迎えられるようなきっかけ作りが『RYUCHELL』で出来るように頑張ります」とコメントを発表。作曲は手掛けたのは水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミ(36)で、曲調やミュージックビデオは80年から90年代の雰囲気を意識したものになっている。
これを受け、ネット上ではなぜか非難轟々となっている。「飽きられてきたからって迷走しすぎ」「方向性めちゃくちゃ」「アーティスト気取りとか何を勘違いしてるんだ」「あんま手を広げないほうがいいと思うんだけどね」「なんで俳優とかモデルってすぐ音楽界に進出しようとするの?」といったふうで、“迷走”と捉えるネットユーザーが少なくないことがわかる。
しかしRYUCHELLの音楽活動が、“飽きられた末の迷走”とは思えない。りゅうちぇるの過去の言動からもそのことは明らかだ。
ジェンダーレス男子というキャラクターでブレイクしたりゅうちぇるは、バラエティ番組などでファッションや態度などの“奇抜さ”がウケて、瞬く間にテレビに引っ張りだこの人気者となった。一時のブームで姿を消すイロモノ要員と見る向きもあったが、そうはならなかった。それは、10代の少年だった当時から、りゅうちぇるの軸がブレていないからだろう。
2017年6月放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)で、りゅうちぇるは、バラエティ番組のスタッフから「いつもよりバカっぽくしてほしい」という注文を受けたことがあると告白。「すごい嫌だった」と当時の心境を語り、「絶対やらない」「それをして消えるくらいだったら消えたいと思う。そんな(注文に)合わせてまで……」と、テレビタレントとして活躍していくことよりもまず自分らしくいることが大事だとの考えを示した。
同年2月放送の『情熱大陸』(TBS系)では、いずれ作詞した曲を自ら歌いたいという夢も語っており、「挑戦しないほうが怖い」「こんなにやりたいって思ってる気持ちを隠して、後悔したり悩んだりしてる自分のほうが怖い」と力強く語っていた。その言葉のとおり、準備を重ねて今回デビューを果たしたのだ。
おそらくりゅうちぇるは、テレビ出演に固執していない。一昨年の11月、『サンデージャポン』(TBS系)にて「早く世代交代したい」「ずっとはテレビに出たくない。ペコりんと結婚したい。自分の好きなことをしたい」「だけど(所属事務所の後輩・けーしゃんが)全然テレビで爪痕残せないから、こういうことになってる」と話してもいた。りゅうちぇるは同番組でも、「歌とか歌ったり、ファッションのお仕事もたくさんしたいから、いろんなことに挑戦したい。早くパパにもなりたい」と、歌手になりたいことを明らかにしている。有言実行の人なのだ。ちなみに、ぺこは妊娠を公表しており、パパになる日も近い。
(ボンゾ)
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