「だったら、馬鹿のほうがいい──」フジテレビ『隣の家族は青く見える』深田恭子の“汚顔”が美しい
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ある集合住宅(コーポラティブハウス)を舞台に、そこに住む4組それぞれの「家族」の価値観の違いを軽やかに描く『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。
第3話は、ゲイカップルであることを隠していた広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(さく・北村匠海)が中庭でキスしてるところを五十嵐奈々(深田恭子)に見られてしまった続きからスタート。
(前回のレビューはこちらから)
■ゲイだと打ち明ける朔
「親戚間のスキンシップ」だと、動揺しまくりでごまかす広瀬と「何それ、かえって気持ちわるいよ」と笑顔で動じない朔のスタンスの違いがクッキリ。
奈々は「大丈夫です」と理解を示して立ち去るが、「何が大丈夫なの? ねえ?」と朔にすがる広瀬。ダンディだったのに、朔の前ではペース乱されまくりで取り乱す広瀬が可愛く見えてくるのがニクい。
次の日、ゲイであることを公言していない立場の広瀬(クローゼットというらしい)のために、秘密にしてほしいと奈々に頼む朔。広瀬を振り回しながらも、しっかり想っているのが伝わる。
朔に嫉妬してないフリして、すごく嫉妬してくる夫・大器(松山ケンイチ)をニヤニヤ見つめる奈々。さぞ大器を可愛く思ったことだろう。
そんな奈々は、不妊治療でクロミッドと呼ばれる排卵誘発剤を飲むことに。妊娠の確率が上がるというが、これがある意味、今回のドラマを引き起こす。
不妊治療の出費がかさむこと、去年から都が助成金を出していること、しかし年齢制限(妻が35歳未満)で、奈々たちがぎりぎり受給できないことなどリアルな情報(夫婦の所得合算730万未満なども)も、さりげなく盛り込む。深キョンがあまりに昔ながらの見た目なのでピンとこなかったけど(褒めてます)。
■イラつく奈々
一足先に妊娠している大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が、胎動があったと実家で騒動になっているのを、いつものように少しだけ傷つきながら、それでも笑顔を保つ奈々。琴音の実母・聡子(高畑淳子)の親バカぶりや、奈々の不妊への開けっぴろげな接し方など、一世代前の肝っ玉母さんぶりが見事。
ここまで他に比べるとおしどり的な五十嵐夫妻だったが、薬の副作用なのか、奈々は少しイライラしてしまうとの自覚が。主治医(伊藤かずえ)に「妊活はできるだけリラックスして行うことが大切」だと言われ、夫もそう感じている可能性があるから話し合うようにと勧められる。費用の件もそうだが、不妊治療にのしかかる現実を細かく描き、経験者からの共感の声も多いようだ。
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